皐月 通常
□３日目
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【ある日の朝・椿の部屋】椿…椿…！起きて…！事件事件…大事件だよ…！ああ…もう…こんなことって…大事な椿の…アレが…！いや、もう…兎に角、起きてくんないと…！(ゆさゆさ…！)もう…呑気に寝てる場合じゃないって…こうなったら…！
…んん…まだ眠いよ…
あれ、起きた…まぁいいや…ちゅ…♡あはは(笑)キスで起こすなんておとぎ話みたいなことしちゃった…♡目、バッチリ冷めたでしょ…？♡って、違う…！大事件なんだった…！ちょっと待って…まずは俺が落ち着かないと…深呼吸して…すー…はー……よし、もう大丈夫…取り乱しちゃってごめん…よく聞いてね…？
さっちゃんが取り乱すなんて珍しいね…どうしたの？
うん…あのさ…昨日、天気良かったじゃん？で、椿が洗濯物干してたの見てたんだけど…それ、取り込み忘れてないか心配だったんだよね…。朝起きて見てみたら、案の定干しっぱなしになってて…そこまではまぁ、いいんだけど。ある物だけが無くなってた。そう…椿の大事なアレが…
…もしかして…下着？
そう、よく分かったね…椿の下着が…下着だけが…！無くなってた……マジで最悪でしょ。でも安心して？椿のパンツは俺が絶対に探し出すからさ。犯人見つけたら…絶対にただじゃおかない。…って言っても、今から大学行かなきゃなんだけどさ。とりあえず椿は準備してていいよ？洗濯物は俺が取り込んでおくからさ。
…ありがとう
うん、任せてー♡――【数分後】よし…準備終わったね。そんじゃ出発しよっか♡(ｶﾞﾁｬ…)ほら、手、繋いで行こ？(ぎゅ…♡)さて…犯人は犯行現場に戻ってくることも多いからね…怪しいヤツが居ないか警戒しておかないと…(きょろきょろ…)椿、俺の傍、離れないでね…しっかり手、握っておいて…
う…うん///
ん、そうそう…♡そんな照れなくていいじゃん(笑)って…やば、俺めっちゃ目、ギラつかせてたけど…これ、俺が不審者みたいになってない…？(笑)ふう…平常心平常心…でも、ホントに許せないからさ。椿のパンツを拝めるのは俺だけの特権じゃん…？♡
…その不純な動機はどうかと思うけど？
あはは…でも、本当のことでしょ(笑)…っていうか…全然怪しいヤツ居ないじゃん…！っていうかむしろ俺が一番怪しいじゃん…！(笑)はぁ…犯人の痕跡も見つからなかったし…これは結構手強いなぁ…ってか、もう大学着いちゃうじゃん。これから講義か…集中できるかな…
一旦このことは忘れて講義に集中しようよ
そうだねー。到着…っと。これから別々の講義だからさ、一旦ここまでだね。はぁ…椿と離れ離れになるのめっちゃ寂しいけど…(きょろきょろ…)ん…誰も見てない…椿、こっち向いて？……ちゅ♡あはは、今はこれで我慢しとこ…(笑)それじゃ、また後でねー♡
うん！また後でね！
【講義中】はぁ…(昨日…俺が確認した時にはまだパンツはあった…それから数時間の間にパンツは消えた…犯行を行うなら人目につく朝は避けるはずだから…って…やばい…全然講義に集中できない…とりあえず椿と合流したら聞き込みしてみよ…講義中だけど椿にメールしとこ…えーっと…昼休みに…中庭に集合しよ…っと…送信…)
ん？メールが来た？昼休みに中庭ね？了解って送っておこう
椿、お疲れ様…もうね、椿のパンツが気になって全く講義に集中できなかった…(笑)って、ごめん、大きな声でパンツとか言わない方がいいか…そんでさ、考えても全く犯人の目星がつかないんだよね…こういう時は聞き込みで情報を集めてみると何かわかるかも。大学の中に犯人がいるかはわかんないけどさ。
そうだね！とりあえずやってみよう！
お、椿も気合入ってるね…♡それじゃあ、聞き込み開始。とりあえず手当たり次第に聞いてみよう。…すみません、この辺りで、昨日の夜から今朝にかけて…怪しい人を見かけませんでしたか…？「え？何だいきなり…別にそんなの居なかったと思うけど…あ！今朝だったら、なんかやけに挙動不審に周りを見渡してる人を見た気が…丁度キミ達みたいな男女のカップルで…」そ、そうですか…(それ俺じゃん…！)ありがとうございました…
ププッ…やっぱり怪しい人になってたね(笑)
う…それはそうだけど。―――結局…全然手掛かりになる情報無いかった…一旦落ち着こう。そうだ椿、お腹空いてない？さっきから椿、軽くお腹鳴ってるでしょ？♡可愛い音がちょくちょく聞こえてて気になったんだよね…(笑)食堂で何か食べに行こ♡
聞こえてたんだ///お腹すいたし何食べようかな
あはは、照れてる？(笑)ね、何たべよっか。【食堂】あー…いい匂いする…何食べよっかな…。腹減ってるしガッツリ系がいいなぁ…よっし、決めた…！俺はこの特盛カツ丼にしよーっと♡椿は何にするー？椿も特盛カツ丼行く…？(笑)
特盛は食べきれないよ！…私は普通サイズにしようかな
わかった、椿はそれね？それじゃあ食券買うから椿は待っててー？……ほい、お待たせ！これ椿の食券ね♡(特盛カツ丼と書かれた食券を渡す)…んー？何その顔…♡って、ウソウソ、ほら、こっちが椿の食券(笑)
びっくりした…本当に間違えたのかと思ったよ
あはは、ビックリした？♡驚いた時の椿の顔…良かったなー？♡椿ってさ、どんな表情しても可愛いよね。何でそんなに可愛いの？…じー…こうやって見つめてると…改めて思うけどさ。マジで椿、俺の好みドストライク過ぎ。
きゅ…急にそんなこと言われても///
あは…顔赤くなった…♡そういう表情も最高じゃん…♡さーてと、椿の可愛い反応も見れたし、冷めないうちに食べちゃおっか(笑)お、あそこ空いてるじゃん！確保…！椿も座って座って！あー、もう我慢できん……そんじゃ、いただきまーす！(ばくばくばく…！)
いただきます！
んー♡やば…カツ丼…ウマ…(ばくばく…)お腹空いてたからめっちゃ美味しく感じるわ…それに…椿の可愛い顔見ながらだからさ…また更に美味しく感じる…ん、っていうか椿の食べてるのも美味しそうじゃん。ね、一口頂戴？♡(口を開けて待機する皐月)
…えっ！？…あ…あーん///
あーん…♡(ぱくっ…♡)おお…これも美味しいじゃん…ふむふむ…よし、次はこれ注文しよ…(笑)あ、椿、俺のカツ丼も食ってみる？食べたいっしょ？…っていうか食べて…特盛過ぎて食べきれそうにないから…手伝って下さい…(笑)
もー…何かそうなる気がしたよ…
マジでありがと…(笑)―――はぁ…はぁ…完食…(がくっ…)いやホント、椿が手伝ってくれなかったら死んでたねマジで…。ありがとう。お腹も膨れたことだし、聞き込みの続きを…って、次の講義始まるじゃん。はぁ…続きは次の休み時間ね。椿、また後で…(ｽﾀｽﾀｽﾀ…)
じゃあ、またね！
―――【放課後】結局…何もわからないまま放課後…はぁ…こんなことって…うん…まぁ手がかりが少なすぎるのもあるんだけどさ…(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…)ごめん椿…俺、椿のパンツを見つけることすらできない。超不甲斐ないよ…(肩を落とす皐月)
そんな謝ることないよ？
マジでごめん…とりあえず椿の家にもう一度向かおう。(ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ…)何か証拠…残ってるかもしれないし…(この手だけは使いたくないけど…こうなったら警察に協力を依頼して…いや…それで本当にいいのか…？馬鹿、何迷ってんだ俺…大事な椿の…パンツ盗まれて、このまま犯人が見つからなかったら…)なぁ、椿…俺、考えたんだけどさ…警察に……ん？(ふと上を見上げる皐月)
…ん？どうしたの？
椿、あれって…カラス…？遠くてよくわかんないけど…カラスにしては何かシルエットがおかしいような…あ、こっちに近付いてくる。「カァー…カァー…」やっぱカラス…ん、何か咥えてる…？(椿のパンツを咥えたカラスが目の前の地面に止まる)…あ…
…あ
あーーーーっ！！？「カァーーーーー！！！！？」ちょ…！マジ…え…！？あのパンツ…椿のパンツじゃん…！！！ま…待て…っ…！(カラスに飛びかかる皐月)「カァー…(ﾊﾞｻﾊﾞｻ…)」く…この…！飛ぶの反則だろ…！こら…！
飛んだね…まさか犯人がカラスだなんて…
まさか…！くっ…カラスがっ…！犯人…なんて…！あっ、こらー！待てー！待っ…待って…ぜぇ…はぁ…待って…ください…うう、まさかこんなところで、自分の体力のなさが顕著に弱点として痛感させられるとは…カラスごときに…悔しい…でも椿のパンツは…俺のだから…あ、違う…椿のだから…って、俺何言ってんだろ？（笑）
とりあえず一回休もうか？
ごめんごめんって（笑）はぁー…ちょっと休憩…。大丈夫、カラスの行き先は分かってるから。ここらで酢昆布の登場〜ってね。あむ、つぱつぱ…。ふう、何とか冷静さを取り戻せた…。さてと、どうやってあいつから椿のパンツ取り戻せばいいかなぁ…。あ、椿も食べる？
…じゃあ一本もらう
いる？はい、どうぞ。うーん、大抵のカラスは巣を近くに作ってるから、それを見つけたら万々歳なんだけどー。ま、肝は巣をどーやって見つけるかってことなんだよね。あいつらって頭いいじゃん？だから、たぶん俺たちのことを警戒して、しばらく巣には近寄らないと思うんだよねー…。
そうだよね…どうしようか…
はぁー…どうしたもんかね。人間の範疇ならまだしも、野生の動物って思考回路もねぇ。動物の専門家じゃないから参っちゃうなぁ〜…なんてね。椿のためだもん。どうにかしてみせるから、そこだけは安心して？んで、俺を信じて。絶対、パンツ取り戻してみせるから！！絶対！！
さっちゃん！声大きい///
あは、めっちゃ声響いちゃったね（笑）いやぁ、ついつい力入っちゃった。じゃ、休憩もここまでにして、カラスの巣探しといきますかー！えーと、あいつが飛んでった方向はこっちね。んで、椿のパンツを盗んでー…うーん。よし、椿。ちょっと大変だけど、俺に付き合ってここらへん歩き回っていい？手がかり探したいから。
うん！
ありがと♡ちゅっ♡ま、歩き回るって言っても気長にデートしながらってね？いやー、そういえばこっちに帰ってきて、椿と学校終わりにデートって初めてだね。ここらへんも、よく見てみると色々変わってるしさー…あ、そういえばここらへんで何かおすすめの店とかある？
おすすめか…そう言えば昔さっちゃんとよく行った駄菓子屋さんまだ残ってるよ！
へー、そうなんだ♡懐かしいね。俺はねー…田中の酢昆布屋さん！知ってる？この近くに工場持ってんの♡今度２人で工場見学とかー…って…流石に大学生のデート？でそれはないか…。まぁ気が向いたらね♡…っと…カラスいねーかなー…（きょろきょろ）
カラスどこだろう…
あれ…？「カァーーーカァーーー」って…！結構簡単に見つかったじゃん…！愛の力ってすっげー！…ってこれそれ関係ないか(笑)んじゃま…どうにかつかまえよっかー…。うーん？どうしよ？椿捕まえて？(笑)
えっ！？私！？…えっと…どうしよう…
え、まってまって！危ないって！(笑)んじゃー…そうだなー…。つぱつぱ……。あー…っと、…これでも投げてみっか…。おーい、カラスー！こっちこっち！（酢昆布の箱をチラつかせる）そーれっ！えい！（遠くに投げるとカラスがパンツを落とし箱の方へ）「カァーーーカァーーー」やりい！♡
よかった！これで取り戻せる！
はい、パンツ回収〜♡やっば…カラスこっち見てる！(笑)逃げよ！（椿の手を引き走り出す）あははーなにこれめっちゃ俺運動してんじゃんー♡ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…【探偵事務所前】――……ｾﾞｪﾊｧ………あー…もう動けない……。椿……ちょっと、まって…もう走れない…。（膝に手を突きぐったりする朝日奈）
さすがに疲れたね…でもここまで来たら大丈夫でしょ…
だっこして……ぎゅ…♡はぁはぁ…あんな走ったのまじこどもの頃ぶりかも…。椿…やっぱ昔と変わらず足早いね…？はぁはぁ…。疲れた…早くごろんしたい…。（ぎゅ…♡）椿ほらー…俺の事ひっぱって…事務所まではこんでって…♡お願いしまーす♡
さっちゃんの方がでかいのに！…重たいよ…