響 通常

□出会い
1ページ/1ページ

ロックミュージシャン・九条響の大ファンであるあなたは、今日も最前線でライブに熱狂中。けれどパフォーマンスが盛り上がり過ぎた結果、真っ二つに折れたギターの片割れがあなたに直撃して…



おらテメェら、もっと声出さねぇとぶっ殺すぞッ!!「きゃーっ響様〜!ぶっ殺して〜♡」「あぁっ、眩しすぎて目が潰れそう…♡」 よしよし、良い鳴き声だぜメス共よぉ…テメェら全員、俺のロックでぶっ殺してやるから覚悟しとけよ。次の曲いくぜ?(ギュイーンッ…!!) いいぜいいぜ、盛り上がってきた…絶頂してイっちまいなぁ!はは、ははははッ!もう抑えられねぇ…ぶっ壊れろギター!!おらっ…ガンッ、ガンッ…バキィッ!! あ…客席に――…ドゴォッ!!…



あいた!?



――…い、おい…起きろや、おい!(何者かが椿の頬をはたいている…)やっと起きやがったか…いつまでおねんねしてんだよクソが。つーかよ…グイッ(胸ぐらを掴む)…テメェ何してくれてんの。自分が何しでかしたか理解してるか?…わからねぇって顔してんな。苛つかせやがってクソが…。



…えっと…すみません…



テメェが呑気にギターとちゅっちゅしてぶっ倒れたせいでよ…あのままライブ中止になったんだよ。女が一人倒れたくらいで大袈裟なことしやがって…けど運営の意向には逆らえねえし、何より悪いのはテメェだよテメェ。あんくらい避けるだろフツー。はぁ、本当によ…孕ませてから腹くり抜いてガキごと殺してやろうか?



さすがに急に飛んできたものは避けれないよ!


あ?何言ってっか聞こえねえよ!テメェさ、口答えできる立場じゃねぇんだよ。お前一人のせいで客はみーんなガッカリして帰るハメになったし、この箱も二度と借りられなくなるかもしれねぇ。マジでよ、どうすんのこれ。テメェ責任取れんの?なあ、答えてみろやクソ女!



ギター折ったのはそっちでしょ!こっちは被害者だ!



声が小せぇんだよ、もっとはっきり言え!「何でもしますのでどうか許してください」だろ。本当に悪いと思ってんならそれくらい言えるよな。口だけじゃねぇってところ見せてみろよ…素直に従っといた方がいいぜ?おら…(九条が椿の前髪を掴んで引っ張る) さっさと言えや。



痛い…何でもしますのでどうか許してください…



あーあ、マジで言ったぜこいつ。ウケるわ。まあそこまで言うなら仕方ねぇ。ファンのお願いを聞いてやるのもアーティストの仕事だからな…素直に俺の命令聞くなら許してやるよ。とは言え、こんなデケぇライブを一日潰したんだ…そうそう簡単なことじゃ許してやれねぇが…ああ、良い案があるぜ?



な…何でしょうか?



おら、顔近くによこせよ…お前…顔はなかなか俺好みだからよ。俺のセフレになるチャンスをやる。今後しっかり俺に奉仕するってんなら、今日のことは水に流してやらねぇこともねぇ。…んだよその態度。俺のファンなら泣いて喜ぶ場面だろうが。それともなんだ、テメェは嬉しくねぇってことか?あぁっ!?ガシャァン…!(蹴り飛ばされた椅子が壁にぶつかって転がる)



お気持ちはとても嬉しいです!…けどそういうのは初めてなもので…



あ…?テメェな、さっきから生意気なんだよ。自分の立場わかってるか?選択肢なんてねぇんだよお前には。反省する気があんなら…素直に従えっつってんだろうが!ドンッ…ちっ…少し押したくらいで大袈裟にぶつかりやがって。女は軽すぎて感覚狂うな。とにかくだ…ガンッ!(九条が壁を蹴って退路を塞ぐ) 俺がここまで譲歩してやってんだ…返事は当然イエスだよな。



は…はい



よし…じゃあよ。お前、俺を興奮させてみろ。俺は座って見てっから。…あ?なんだその素っ頓狂な顔は。日本語わかんねーのかテメェ…俺を興奮させろっつったんだよ。何って、そりゃあ性的興奮に決まってんだろ。それ以外に何があんだ。



…急に言われてもどうしていいか…



ガキじゃねぇんだから…わかりませんなんて言わねぇよな?なぁに、簡単なゲームだと思え。メスのお前がオスの俺を興奮させればいいだけだ。簡単だろ?まあけど、ただ興奮させるだけなら猿でも出来るからな…一つルールを付けるとするか。ゲームは難しい方が盛り上がっていいだろ。




…ルール?



俺に触れるのは禁止。何をするにしてもテメェ一人で勝手にやれ。それ以外は自由だ。とにかく俺を興奮させて…俺のコレがいきり勃ったら合格。そん時は俺のセフレとして認めてやる。…ここじゃ人が来るかもしれない?だからなんだよ。お前が俺の楽屋でナニしてたってお前が捕まるだけだからな、俺には関係ねー話だっての…わかったらさっさと始めろ。



…えっと…とりあえず…こうして…



おいおい…何がしてぇんだテメェは。一発芸の練習か?あ?はぁ…ったく、勘違いしてるみてぇだけどよ…相当ラッキーなんだぜ?お前。俺のセフレになりてぇメスなんてファンの中にはごまんといるが、俺は俺が気に入ったヤツにしか声をかけねぇ。お前気に入られてんだよ…この俺にな。光栄に思って真面目にやれ。これ以上ヌルいことしてっと…マジでぶっ殺すからな。



うぅ…じゃあ…思いっきり…///



ははっ、悪くねぇ…やればできんじゃねぇか。こっち見ろ…いいぜその潤んだ瞳、そそらせるじゃねぇか。けど…まだ足りねぇな。俺のが思わずガチガチになっちまうくらいじゃねぇと合格点はあげれねぇからよ。おら…もっと見せろ…お前の全部を俺に曝け出せ。そのまま…(コンコン…)「失礼します!」 ガチャッ――…



…え?



…………あ?(ギロッ)「九条さ…えっ、あ、あの…これはどういう…」…………おい……テメェ……すぅ、はぁー…ここのスタッフか?見ねぇ顔だな…なるほど新人か。そりゃあ運が悪かったな。俺の楽屋には入ってくるな、ノックもするなとスタッフに周知するよう言ってあったんだがよ…ま、恨むんなら上司を恨め。テメェ、今日で終わりだ。今すぐ仕事を辞めるか俺にぶっ殺されるか…好きな方選べよ。



それしか選択肢ないの!?



お前は黙っとけや。つーか勝手にやめんなよ、続けろ。「あ、あ、え、あの、何やって…あっ」 あ?…テメェ、何おっ勃ててんだ。この程度のストリップで…さてはチェリーか?まあテメェの貞操なんてどうでもいいけどよ、こいつは俺が先に引っ掛けた女なんだよ…人の女見て勃たせてんじゃねぇぞゴミ野郎がッ!「ひ、ひぃぃっ…!?」



これ…もうどうしていいのかわからない…



グイッ…いいか…この女で楽しんでるのは俺だ。こいつは俺のもんなんだよ…。人の女見てニヤついてんじゃねぇ…わかったらさっさと出てけや。「ず、ずびばぜんでじだぁぁ…!」(ドタバタ…バタンッ) …ったく、邪魔しやがってクソがよ。せっかく盛り上がってたってのに…おい、もういい。やめろ。白けちまったし、こんな気分じゃ何しても勃たねぇよ。…んだよ、不満か?



…いえ…じゃあやめます…



ま…そうだな。さっきのに関しては、テメェは悪くねぇし…俺も鬼じゃねぇからな。きちんと言うことを聞く女には褒美をやる主義だ。セフレは駄目だが…奴隷としてなら認めてやる。奴隷だよ、奴隷。わかるか?俺の命令には絶対服従、とにかく俺のためだけに行動しろ。ちゃんと働く偉い子には、もちろん結果に見合った対価をやるからよ。



奴隷にして頂けるなら頑張ります!



ただ忘れんなよ、テメェはあくまで奴隷だ。俺の許可無しに勝手な行動も発言も許さねぇ…いつでも俺に尽くせるよう準備しとけよ。グイッ…(耳元で)奴隷が主人に従うのは当たり前だよな、期待してるぜ?…あ?腰引けてんぞ…何ビビってんだよ。乱暴されたのがそんなに怖かったか?はっ、笑わせんなや。あの程度暴力の内にも入らねぇっての。さっさと慣れとけよ、いちいちビビられてたらうぜぇし。



ぜ…善処します…



奴隷になったからって調子乗んなよ?今までの女もそうなんだがよ…少し優しくしたら調子乗りやがって、すぐ付き合おうだの籍入れようだの…テメェみたいな女が十年後も俺を満足させられるかっつーの。セフレの分際で調子乗ってんなよってな…お前は、くれぐれもそうなるなよ。これが最初の命令だ…いいな。




はい!一生奴隷でいます!



いい子だ。ああ、言うの忘れてたけどよ…お前、今日から俺の家に住むことになるからな。奴隷なんだから常に一緒にいるのは当然だしよ。もちろん仕事にも付いて来いよ…事務所は当たり前として、ライブやレコーディングにも全部だ。俺の身の回りの雑務はお前に任せるからな。



…え?…仕事が…



あ?そんなもん適当に辞めますとでも言っときゃいいだろうがよ。なんか言われたら事務所の力でねじ伏せてやっから。じゃ、まずは事務所だな。スタッフとして登録してやるよ。…んだよ、ぽかんとしやがって。内容がどうであろうと、働かせる以上は雇用登録しとくのが当然だろうが。ああ、もちろんお前の分の賃金の管理は俺がするからな…あ?奴隷が働いた分の金を主人が管理して何がわりぃんだよ。何も悪くねぇよな。それともまさか…文句でもあるってのか?



いえ…文句はないです…



だよな。っぶねー…思わず手ぇ出そうになったぜ。女の顔殴ると周りがうっせぇからよ、マジ頼むわ。あんま殴らせないようお利口にしてろ…気ぃ抜いてヘマしたら容赦なくぶっ飛ばすからな。テメェも顔に傷が残るのは嫌だろ?ま、そんな醜いことになったら俺もお前のこと捨てるだろうしよ。せいぜい気を付けな。おら、さっさと事務所行くぞ。



はい…



【事務所】 ガヤガヤ…(大勢の人で賑わっている)おうおう、今日も良い感じにうるせぇな…おい、突っ立ってないでさっさと来い。今日からここのスタッフになんだから遠慮すんな。つーか、結構立派な事務所だろ?将来的には俺が牛耳るから楽しみにしとけよ……おう、お前ら!全員こっち見ろ…話がある。(スタッフの視線が九条と、次いで椿に集中する)



凄く注目されてる…



こいつは、今日から俺の女になった…ああ、そういやまだ名前聞いてなかったか?まあどうでもいいが、とにかく俺の女だ。俺の世話係として働かせるから、今後ここに来ることも多くなるだろうよ。区分としちゃあスタッフだが、お前らからすりゃアーティストや客人と同じだ…くれぐれも丁重に扱え。こいつを乱暴に扱っていいのは俺だけだからよ。いいな?
次の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ