蒼 通常

□1日目
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私も蒼くんのことが好きです///



…いいんですか…?ボクと、本当に一緒にいてくれるんですか…?(そっと椿の手を握って)…椿さんも、ボクと一緒に過ごしたいって思ってくれたことが何より嬉しいです。気持ちが通じるって、こんなに温かいんですね。椿さんみたいな人がボクを選んでくれるなんて…正直、断られてもおかしくないと思ってました…。



断るなんて絶対にないですよ!



だって…椿さんは明るくて、優しくて…とても綺麗な人なので。…椿さんが困ってるところを助けたって時に、こんな風に告白するなんて…ちょっと狡かったですね。(困ったように微笑み)でも、ボクの気持ちに嘘も偽りもありませんから…。本当に、椿さんにボクの全部を見せる覚悟ですよ。…なんて言ったら、重く感じてしまいます…?



そんなことないです!ありのままの蒼くんを見せてほしいです!



そう言って貰えて良かったです。これからもっと、椿さんに近付けるのが楽しみだな。これからよろしくお願いします、椿さん。(にこ)…あの、立て続けに突拍子のないことばかり言ったら困らせるのは分かってるんですけど…。…椿さん、今日ボクの家に来ませんか?折角、椿さんと恋人になれた特別な日なので…一日中傍にいたいです。…駄目、ですか…?



いいですよ///



ありがとうございます。どうしても、今日は特別な日にしたくて…。実はそんなに遠くないんですよ、ふふ…なんだか浮かれてしまいます。(ぎゅ、と椿の手を握り直し)…こんな風に手を繋いだまま街を歩いたりしてもいい…ってことですよね。…嬉しい…。椿さんに、一緒にいて楽しいって思って貰えるように頑張るので、ボク。



ありがとう!私も呆れられないように頑張るね!



絶対飽きさせませんから…覚悟してくださいね、なんて。…ふふ。…――【ショッピングモール】…あ、すみません…。やっぱり突然女性を家に上げるには物が揃ってない気がして…。家に帰る前に、少しだけ買い物した方がいいかなって。…初デート…にしてはちょっと味気ないので、それはまた日を改めますけど…。いいですか?



そんなに気にしなくてもいいよ!



椿さんの必要な物を揃えたいので、付き合って貰えると嬉しいです…。お泊りってなると、歯ブラシとかも買わないと。あと夕飯を振舞いたいのでお皿も買いたいし、コップも…って、そこまで一気に揃えるのも味気ないか…。…少しずつ、二人で一緒に揃えていけばいい…ですよね。(にこ…)そういえば…椿さん、化粧水とか買いますか?ボクも仕事柄、スキンケアとかしなきゃいけないので…ボクのでよければ貸しますけど。



…え?蒼くんのを借りてもいいの?



いいですよ。…じゃあお揃いってことで。遠慮しないでくださいね。…――歯ブラシと、着替えと…ん。大体これで買うものは揃いましたね。椿さんが今日うちへ来るって分かっていれば、予め準備しておいたんですけど…。…とにかく一緒に過ごしたいって気持ちが前に出ちゃいました…。ふふ…今日は1日中一緒…楽しみですね。(照れくさそうに微笑み)



うん!すごく楽しみ!



椿さんも、楽しみにしてくれてますか…?…よかった。あ…それ、ボクが持ちますよ。(荷物を持つ)っと、……む、もしかして…身体まで女の子みたいにひ弱だとか思ってます…?(耳元で)…身体はちゃんと男の子だって…あなたが一番知ってるくせに。…ふふ、だってそうでしょ?さっき目の前で見てたじゃないですか。(小さく力拳を作って見せる)



つい///…確かに力はあるね///


任せてください、ボクってこう見えても力ありますから。それに、やっぱり椿さんとは手を繋いで歩きたいな…なんて思ってしまって…。荷物の代わりに、ボクの手を握っててください。(ぎゅ…)……、いきなりベタベタしすぎですかね…?本当にボク、浮かれてるんだと思います。椿さんの隣にこうして立てるの、まだ夢見てるみたいです。(にぎにぎ)



そう言われると照れるけどちゃんと隣りにいるよ///



隣に居てくれて嬉しいです…。二人そろって夢見心地だなんて、ふふ。それじゃ、家に行きましょうか。…もしかして、緊張してますか…?こう見えて多分、ボクの方が緊張してますよ。ボクの家に椿さんが来るなんて…ドキドキしない訳ないですよね。(照れたように苦笑して)だって、ずっと思ってたんです…椿さんと一緒にこうして過ごせたらって…。



そんなこと思ってくれてたんだね///



気付きませんでした?改めて言うのはやっぱり、ちょっと恥ずかしいです…。…わっ…、つめた…。…ん…、雨…、晴れだって天気予報言ってたのに…。(きょとんと空を見上げ)…ほとんど降ってないくらいの小降りですけど、椿さんを雨に濡らす訳には…。傘…は今持ってないし…、…本当にすぐそこなので、少し速足で行きましょう。…転ばないように気を付けて下さい、椿さん。(ぎゅうっ…)



うん!ちょっと急ごう!



ボクに捕まってて大丈夫ですからね。(にこっ)こんな大事な日に、椿さんに風邪を引かせたりしたらボク…本当に落ち込んじゃうかも、しれないです…。だから、帰ったらすぐに濡れた服を着替えて、…心配しすぎ、ですかね…。…わ…、ちょっと雨強くなってきた…。もう少しだけ急ぎましょうか?ふふっ…なんだか子供に戻ったみたいです。(楽しそうに椿の手を握って)



確かに!…ちょっと楽しくなってきた!



ほら、行きましょう。もうすぐ家に着きますから。…――【早乙女宅】…ふぅー…、ただいま、と…。椿さん、やっぱり少し降られちゃいましたね…。途中で傘を買うべきでしたでしょうか…。(むむ…)とにかく、まずは髪を拭きましょうか。えっと…タオル、タオル…はい、椿さん。こちらにどうぞ。(そっとタオルを広げて待って)



…え?…自分で拭けますよ?///



はい、遠慮しないでボクに拭かせてください。(椿の髪を優しく拭きながら)…服も少し濡れてしまいましたね…。このまま着ていたら冷えてしまいますから、シャワーを浴びて温まって来てください。着替えも用意しておきますから。…椿さん、…なんだかちょっと顔が赤いです。やっぱりまだ恥ずかしい、ですか?(微笑んで椿の顔を覗き込み)



こんなことされたことがないからちょっと恥ずかしい///



椿さん…そうやって照れてるところも、可愛いですね。(ふきふき…ふかふか…)ん…、タオル、ふかふかで気持ちいいですか?ボクのお気に入りなんですよ、椿さんのお肌も満足して貰えたみたいでよかったです、ふふっ。…よし、じゃあ…お風呂場まで案内しますね。えっと…、椿さん、いらっしゃい、です。(ふわりと微笑み椿を手招く)



くっ///…その笑顔は反則でしょ///



早くシャワー浴びないと、身体が冷えちゃいますよ。もう、これからボクに遠慮なんてしなくていいですから。ね?だってもうボクたち、恋人なんですし。…――【三十分後】…あ、椿さん。早かったですね。もっとゆっくりして来てもよかったんですよ…?…その服、ボクのだから少し大きいかもって思いましたけど…。やっぱりちょっと袖が長かったでしょうか…。椿さん、手…こっちに貸してください。(するする、と椿の服の袖を折って)



ありがとう///…やっぱり服大きかったね///



ん、これでばっちりですかね…?ぴったりです。あ、椿さん。濡れてた服、洗濯しておきました。明日までには乾くと思いますけど…、…椿さん…?…あ…。ごめんなさい、デリカシー無かったですね…。(はっとして顔を染めて)じゃあ、椿さんの髪…ボクが乾かすので、それで許して貰えますか?(にこ…)



えっ…いいんですか?///



ふふ、よかった。ボク、椿さんに色々お世話焼きたいみたいなんです。こっち、こっちに座って…。それじゃあ…熱かったら言ってください。(…ブオオ…)…あ、そうだ……の…と、ゆう…ましょう…、…あ、すみません聞こえないですよね…。(耳元で)この後夕飯準備するので、一緒に食べましょうね。っわ…どうしました…?急に耳押さえて…くすぐったかったですか?



耳元で喋ると心臓に悪い///



可愛い…。(くすっ)ふふっ、すみません…気を付けますね。…――ん…大体乾きましたかね。そのままブラシもしていいですか…?(そわそわ…)そのまま座っててくださいね。…こんな感じかなぁ…、…椿さんの髪…前から思ってましたけどさらさらで綺麗です…。(すんすん…)椿さんからボクと同じシャンプーの匂いがするの…ドキドキ、しますね?(そっと椿の顔を覗き込み)



そ…そうですね///



…ちょっと顔、赤くなってますよ…。あは、可愛い顔してぼーっとして…考えてること漏れちゃってますよ?答え合わせ、してみましょうか。目…瞑ってください…(ちゅっ…)…ん、あたり…みたいですね。(悪戯っぽく微笑み)これからはボク、遠慮しないので…。(ふに、と椿の唇に触れて)…覚悟、しててくださいね。



か…覚悟って///



あは、椿さんの反応、本当に可愛いです。それじゃあ、ボク簡単にご飯作ってきますね。椿さん、今日はお客さんですから…のんびり待っててください。…実はボク、料理…結構得意なんですよ?楽しみにしててください。(にこ…)…――【キッチン】(カチャカチャ…)あとは仕上げに…わっ…、いつからそこにいたんですか?(ぱちくり)…いい匂い、してきました?



凄くいい匂い!私も手伝うことある?



ふふ、もう出来るのでもう少し待っててくださいね。…よし、完成です。じゃーん、ナポリタンにしてみました。(にこっ)ささっと作っただけですけど、椿さんに気に入って貰えると嬉しいな…。ほら、一緒に食べましょう?いただきます…、……。(じーっと椿が食べるところを見つめて)…お味、どうですか…?



凄く美味しい!



美味しい?よかった…ちょっと緊張してしまいました、あはは…。よかった、喜んで貰えて。やっぱり、自分が作ったご飯を食べて貰えるのって…少し心がふわふわするって言うか…。(照れくさそうに微笑み)ボクも、いただきます。(ぱく…もぐもぐ…)ん…、ちゃんと美味しく出来てますね。でも、これからは椿さんにボクのご飯、沢山食べて欲しいですから…もっと料理も美味しく作れるように練習します。



ありがとう!たまには一緒に料理とかもしようね!
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