短編U

□炎の記憶
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「助けて…」




辺りは火の海だった。




熱いし、息苦しい




「時雨ちゃん!」




そんな中ちかちゃんは来てくれた




「こっちだよ!」




ちかちゃんは時雨の手を引いて出口に向かう。



バキッ



どこからともなく木材が2人をめがけて降ってくる。




「時雨ちゃん!」



突然感じた衝撃



慌てて起きあがるとピクリとも動かないちかちゃん




「ちかちゃん!」



駆け寄ろうとするが炎がそれを阻止し、ちかちゃんを包み込む。




「ちかちゃん…ちかちゃん!」



必死に伸ばした手はちかちゃんに届くことはなかった。
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