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□道慈 もののふ恋物語
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頂きます///【数十分後】…ふぅ…結構食ったな。もう、いい時間だ…急ぎで申し訳ないが、そろそろ城の者達も気付く頃だ、もう行こう。おばちゃん…お勘定!『はーい!もうお別れなんだね…お嬢さん。なでなで…どんな事があろうと、大切な人を離しちゃいけないよ?これからも生涯幸せになりなね?』



おばちゃんありがとう///…道慈とはずっと一緒にいるね!



ぁあ。おばちゃんにも…協力してくれた者…勿論、おやか…っ。椿のお父さんの為にも。絶対に幸せになる…させるからな///じゃあ、行くぞ。元気でな、おばちゃん…。ガラガラー…自分達で決めた事に後悔はないが…やはり別れは寂しいな。椿も…。そんな悲しい顔して…くっ。男だからな…俺は泣かねぇぞ…。さぁ。また馬に乗って、出発だ



うん…ここまでしたら幸せになるしかない



ぎゅうっ(馬に乗り後ろから抱きしめる)んっ…メシを食ったばかりか、椿の身体が温かいな。スリッ…朝早かったせいか、落ち着いて、眠くなる…。ふふ、冗談だ、少し目を覚ますか。ほら、椿。こっちを向いてくれ、グィッ…ちゅ♡(顔を向かせ口づけをする)



っ///…これ目覚ましじゃないよ///



んっ。ふふ…でも、椿も目が覚めたみたいだな?♡顔赤い…ふふ、幸せだな…。早く目的地に着いて、到着したら、続き…沢山しような(耳元で囁く)それじゃっ…長旅になるが…行くぞ!しっかり掴まっておけ!!ハッ…!パカッパカッ…



目的地ってどこなの?



今向かってる。ふっ…はっ!今は半分くらいか…すっかり日も昇ってきたなっ…椿、大丈夫か?乗ってるだけでも疲れるだろ…。んっ…ヒヒーン!少し休憩するか。水…飲むか…ガサガザ…ドッドッドッ!!!(遠くから大勢の馬の足音が聞こえる)



何か聞こえる…これ追っ手じゃない!?



ん?何か聞こえて…『見つけたぞ!!!あそこだ!!罪人八馬を捕らえ、姫をお救いせよ!!!』なっ!追っ手が来たか…椿。しっかり捕まっていろ、っと……。あぶねぇ。……そんなフラフラしてっと…俺の知れねぇうちに奴らに連れてかれちまいそうだ…。ちゃんと掴まってろ。飛ばすぞ…振り払われないようになっ!はっ!ヒヒーン!パカッパカッ…



絶対に捕まりたくない!



怖くない!大丈夫だ…俺の腕の中にしっかりといろ!パカッパカッ…くっ。生憎ここは山道だ…少し遠回りになるが…こっちに。『くそっ!追いつけない…!八馬はどうなってもよい!幸い姫は八馬の腕の中にいる!矢の準備をせよ!姫には絶対に当てるなよ!』



道慈を傷つけるのはやめて!



卑怯な…っ!椿。俺は大丈夫だ…矢を射られただけで死ぬような身体じゃねぇ!パカッパカッ…よし、こっちを右にっ!『矢を放てぇぇ!!!パシュッパシュッ』(大勢の者によって放たれた矢が八馬の身体に刺さる)ぐあっ!ちっ…大丈夫…大丈夫だ!!走り続けるぞ!



矢が刺さってる…私が盾になる!



椿はじっとしてろ…!パカッパカッ…!はっ!はぁ…くぁ……やべぇ。この矢…ただの矢では無かったか、目の前が…暗くなってっ…くっ!負けてたまるか、俺は椿と、やっと手に入れた幸せで、この先も暮らしていくって決めたんだ。絶対に…はなさない…ぜっ…たい…に…(意識朦朧とした八馬、力が抜け馬と椿と共に崖の下に転がり落ちる)ゴロゴロゴロ!!!!



道慈!



ぐぁあああっ!!ぎゅぅぅぅ(椿に怪我が無いように抱きしめる)ドサッ…『クソっ!急いで崖の下に降りるぞ!!姫をお救いせよ!!』椿…逃げろ…後で必ず迎えに行くからっ…。このまま死ぬような俺じゃねぇ。安心しろ…ははっ。どうしてこうも、俺たちの邪魔をするんだろうな…幸せになりたいだけなのに…くっ。ここじゃああっという間に、追っ手が来る…ほら、先にいけ…向こうに大樹がある…そこで待ち合わせだっ。行けるな…?



…っ…うん…あそこでずっと待ってるから…絶対に来てよ!



ばーか…当たり前だ。信用しろ…ヒヒーン!パカッパカッ…おっ。お前…無事だったか…(フラフラと立ち上がり椿を無理やり馬に乗せる…)くっ…頼んだぞ。椿を安全なところへ…。はは…そんな顔するな…ちゅっ…ちゅ♡安心しろ…必ず迎えに行って…渡せなかったアレを…ドッドッドッ(馬の足音が聞こえる)



また来るよ



もうここまで…早いな…さぁ。一旦お別れだ…ちゅ♡また後でな…椿。お前に出会えて、愛を教えてくれて…毎日幸せの日々を過ごした…これからも、ずっと2人で、幸せに暮らしていこうな…愛してる。椿…心の底から…ちゅ♡…さぁ…行け!!!!(椿を乗せた馬が勢いよく走り出す)



道慈!先に待ってるからね!



【待ち合わせ場所、大樹前】ーーー『姫っ!ご無事でしたか…。このような所にいるとは…とても探しましたよ…さぁ。城に戻りましょうっ!って…姫…抵抗しないでください…私たちも手荒なマネはしたくありません!』



絶対に嫌!



『姫っ!…八馬…の事ですか?アイツは姫を拐った大罪人です。姫をお救いするのであれば、どのような手でも…という事だったので、毒矢で仕留めました…私達が到着してる頃には…息絶えておられました。このような事はしたくなかったですが…親方様の命令なのです…姫。戻りましょう…城に…って!姫!ひ…め…ーー(突然目の前が真っ暗になり…その場で倒れ込む)



道慈が…そんなこと信じたくない



【とある日の事】椿!椿…!っと…起きたか…良かった…。倉庫の整理してたら、突然本読んで倒れるから…何事かと…朝早くに起こしちまったせいで眠かったか…一応医者を呼んだが…大丈夫か?



…あれは夢?



ぎゅぅぅ…と。どうした…変な夢でも見てたか?なんの本読んでたんだ…ほぉ。歴史の本か…いつの間にこんなのがあったんだか…あっ。そう言えば、俺も珍しいものを見つけたんだ、俺よりは…椿に合うと思ってな…ガサガザ。(とあるものを椿に渡す)



…これは?



これか?これは…簪…見たいだな。何故ここにあるのか分からないが…1度も使われてない綺麗な簪だぞ?ふふ、しかも椿の好きそうな色だ…きっと似合う。カチャ…ほら、付けてやるから、こっちへおいで、グィッ…(腰を引く)




これ…夢で見たのと同じ…



うん。やっぱり似合う…やっと椿に渡せて良かった……って、やっと?何で俺今やっとって…ふふ、変だな…そんなに椿に渡したかったんだろう///すごく似合ってる…どこかの国の姫みたいだ。ちゅ…♡さぁ…姫。倉庫の整理はこれでおしまい…そろそろ飯にしよう。今日は椿の手料理が食べたい気分だ…部屋に戻って飯をくって、今日1日ずっとくっ付いていようぜ、まぁ…今日1日だけじゃなく、この先も…な///愛してるよ…椿♡
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