短編
□バカな君に僕は惚れた
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「…光ちゃん?…それは…」
皆が光から距離を取る中ツナは恐る恐る光に問いかける。
「皆も知っての通りあの雲雀恭也の愛用のトンファーだよ!」
光は自慢げに言うと周りはどよめく。
「光ってすげーのな」
「何がすげーんだよ…ただのバカだろ」
誉める山本と呆れる獄寺。
「何で雲雀さんのトンファーを?」
ツナが聞くと光は待ってましたと言わんばかりにどや顔になる。
「いつも皆が私のこと『か弱い』とか『守ってあげたくなる』とか言うから私はそんなに弱くないってことを証明するために雲雀さんに喧嘩を売ったんだよ!」
すると皆はため息をつく。
(こいつは完全なバカなんだ)
獄寺は頭を抱えながら思う。
「それだってらわざわざ雲雀さんに喧嘩を売らなくても…」
どうにか助けてあげたいツナはそう言うが…
「私が雲雀さんを倒したら私が並盛中で最強になる!そしたら皆私のことをか弱いなんて言わないもんね!」
光の意思は強かった。
「…誰を倒すって?」
その時恐ろしい声がした。
振り向くとそこには雲雀恭也がいた。