短編

□繋いだ手
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白恋中のとある放課後



「士郎!早く早く!」



明るい声が教室に響き渡る。



「雪ちゃん、待ってよ」



その後から士郎と呼ばれた男が少し焦り気味に言う。



「早くしないと時間は待ってくれないんだよ!…それでもキャプテンですか!?」



雪と呼ばれた女は笑いながらグランドまで走っていく。



「サッカーが本当に好きなんだね」



「うん!最初は見てるほうが楽しいって思ってたけど上手くなったらこっちの方が楽しい!」



ユニホームに着替えた雪は「トゥッ」といいながらボールをゴールに入れる。



「最初はゴールの目の前にいながらゴールの外にボールを蹴ってたしね」



士郎は笑いながら言う。


「わ…笑うことないでしょ!?////」



「はいはい…じゃあ、部活始めるよ」



「あー!そうやって逃げる!」



雪ははぶてながらも部活を始めたのだった。
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