短編
□変わったもの
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「ねえヒナタ!」
「何?乱菊…」
とある休憩中、乱菊は面白い物を見つけたと言わんばかりにヒナタの横に座る。
「私さ…この前流魂街に行ったときに霊力の強い子がいたって話、したでしょ」
「…あぁ…あの小さい子?」
「そうそう!隊長が話してたんだけど、その子霊力の扱い方が分からないみたいでさ」
「そりゃ、霊術院に通ってもないのに分かる人はいないだろうね」
ヒナタは何でそんな話をするのか分からずにいると乱菊の顔がにやける。
(…まさか)
「ヒナタがこれからその子の所に行って来年の入学式まで面倒を視て欲しいんだって!」
「エエエッ!?…何で私!?」
「だって面白そうだから…それと、これ…決定事項だから」
乱菊は本当に他人事のように言う。
「乱菊のアホー!!」
ヒナタの叫び声が響いたのだった。