短編
□はろうぃん
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「佐助!今日は何の日でござるか!?」
学校の昼休み中、幸村は頭にハテナマークを浮かべながら佐助のもとにやってくる。
「今日?…何かあったの?」
佐助はキョトンとしながら聞く。
「いましがた、政宗殿に…鶏肉おあとりーとめんと?…みたいなことを言われたでござる!…そしたら悪戯されたでござる…」
幸村は意味分からないことを悩みながら言う。
「あぁ…trick or treatのこと?」
「!?…なぜ分かったでござるか!?」
「いや、常識でしょ…今日はハロウィンだからこの言葉を言ったらお菓子を貰えるの…まぁ、持ってなかったらイタズラされるけど」
佐助が簡単に説明すると幸村はお菓子の単語に反応する。
「お菓子…なら、某もその言葉を言ったらお菓子が貰えるののであろうか…」
幸村は1人でぶつぶつ言うと嬉しそうに笑う。
「佐助!とりっくおあとりーとでござる!」
幸村は嬉しそうに両手を出す。
「はいはい…言うと思ったよ」
佐助はポケットの中から飴を取り出すと幸村に渡す。
幸村は嬉しそうに受け取ると次々と他の人からお菓子を貰っていったのだった。