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□皐月 holy night
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…ほくろもそのままだし…本当にさっちゃん?



なるほどね…椿からはそう見えると。「…じゃあ…わかった…絶対俺にしかわからない情報を教える。それで信じてよ」 ほ…?まあいいけど…別に隠し事とかしてないしなー俺。なんかあったかな、俺にしかわからないこと…。「耳貸して。酢昆布の話だけど…俺が大好きな田中の酢昆布には特別な仕入れルートがあって…こしょこしょ…」 …っ…!?あんた…それ…俺が開拓した、俺しか知らない直流通ルート…!どっかから漏れてた?いやあり得ない…ってことは…こいつ、本物の俺…?



酢昆布で信じてもらえるんだ…



いや、十分すぎる証拠だよ…「わかってくれたみたいで何より。…どうせもう逃げられないし、全部ちゃんと説明するよ。つっても、キミ達からしたら信じがたい話かもしれない…それでも…俺が今から話すことは全て真実だから」 やけにもったいぶるな…こんだけハードル上げといてしょぼいこと言ったら、椿と一緒に笑うからね。



うん…でもさっちゃんが言うことなら本当に信じがたいことかも…



はてさて、どんな話をしてくれるのやら。「じゃあ、まず俺の正体から。俺は朝日奈皐月…なんだけど、この世界の朝日奈皐月じゃないんだ」 …?おっと…いきなりワケが分からないぞー…この世界のって…?「今いるこの世界を…そうだね…α世界と呼ぶことにしよっか。このα世界の隣には、並行世界のβ世界がある…俺はそこからやってきた、別の世界の朝日奈皐月なんだよ」 えー…ぜんっぜん信じられない。あんたが精神異常者で、俺にそっくりになるよう整形手術したって方がまだ現実的なんだけど。ねぇ?椿。



…本ではそういうの読んだことあるけど…パラレルワールドってこと?



え、そうなん?意外と柔軟っていうか…適応力高いね?椿。「そう言われても…これが真実なんだから仕方ないじゃん。今すぐに出せる証拠はないし、信じてくれとしか言えない…椿…俺を見て。キミならわかるはずだ…俺が、朝日奈皐月だって…!」 ちょいちょい、俺の椿をたぶらかすのは禁止ですー。って言うか、まだ一番聞きたいことが聞けてないんだけど?



そうだった



なんで椿を殺そうとしたのか…それを聞かなきゃ始まらない。「さっきも言ったけど…椿を救う為だよ。ただ、このα世界の椿じゃない…俺が救いたいのは、俺が元々いた世界…β世界の椿だ」 β世界の…椿?俺と同じみたいに、そっちの世界にも椿がいるんだ?「もちろん。そして、こっちの世界と同じように俺と椿は交際してる」 あらやだ!聞きました〜奥さん?付き合ってるですって!俺と椿はどこの世界にいても繋がっちゃう運命なんだねー…♡



それは嬉しいな///



んーちゅっちゅ♡「…けど…椿は、もうすぐ死ぬ」 …え?今なんて…。「死ぬんだ、β世界の椿は…病気で…もう治らない。寝たきりなんだ…何年も…珍しい症例で、すごく難しいんだよ…α世界になら治療法があるかもって思ったけど、ダメだった」 そう、だったのか…それは…辛いね。



そうだったんだ…



でも…それがどうして、こっちの椿を殺すことに繋がるの?「あーそうか、こっちの世界じゃ並行世界理論が普及してないんだったね。大学のお勉強になっちゃうから詳細は省くけど…運命収束論って言うのがあってさ?簡単に言うと…β世界の椿が死ねばα世界の椿は普通に生きて生活できる、逆もしかり…みたいな話。並行世界に生きてる同じ人間は、生き残れる数が決まっているんだ。朝日奈皐月だって、αでもβでもないどこか別の世界では…俺達の代わりに死んでるんだよ」



なら、この世界の私が死んだらあなたの世界の私は生きるってこと?



あーっと…頭痛くなってきた…正直、そんなこと言われても…スケール感がデカすぎて全然想像できないなー。別世界の俺が死んでるって言われてもしっくりこないし…でも…これでやっとわかったよ。あんたは…自分の世界の椿を…自分の恋人を救うために、こっちの椿を殺すしか手段がなくなってたってことか。俺からしたらふざけんなって話だけど。



さすがに死ぬのは怖いからな…他に方法もないんだよね…



どんな理由があろうと…椿を傷つけることは許さない。「…そう、だよね…俺がどうかしてた。椿を救わなきゃって、もう時間がないって焦ってたんだ…ダメだよね、こんなの…他の誰かを不幸にしてまで運命を変えるなんて、自分勝手がすぎるってもんだ…」 ん、わかったならよろしい。そっちの世界でも俺は物わかりが良いみたいで助かるよ。



よかった…でもどうにかして別世界の私を助けれないかな…



でも、こうなると…そっちの椿は…。「いいんだ…運命だからね、仕方ないことだよ…さーて、俺は帰ろっかな。もうこの世界にいる理由もないし…キミ達の幸福を邪魔するワケにもいかない」 …いや…待って。あんたは一応俺なんだし…俺にそんな不幸な面でいられるのもなんか癪だからさ?…デートしよう、三人で。ダブルさっちゃんが椿といちゃいちゃするデート…しようよ。



…えっ!?



そのくらいはさ…許されてもいいと思うんだ。β世界とやらの、俺と椿の不幸に比べたら…軽いもんでしょ。俺と椿の組み合わせなら、双方とも浮気にはならないだろうしね!だって同一人物なんだし!「い、いや…でも…」 いーいーでーしょー?「近いって…わかったよ、もう。こっちの俺は押しが強いなー…」 はい言質!椿もー…お願い♡二人の俺と楽しいデート…しよ?♡



う…うん///



ん!じゃあ善は急げだ…俺達三人で楽しいデートをしよう大作戦、開始ーってね!――…【繁華街】ほい、街へ到着っと。これから楽しい楽しいデートが始まるよー…ってのに…なんでそんな暗い顔してんの!(むぎゅむぎゅ)「ほわっ…おひ、やへろ…ほっへひっはるな…!」 あんたが暗い顔してるからでしょーが。あのね、これはデートなんだよ?つまり椿を楽しませてあげないとダメってこと。椿を幸せな気分にさせるのに、そんな暗い顔でいいはずないっしょ。さ、笑顔笑顔!



そうだよ!笑って?



椿の幸せが何よりも優先だからねー♡「あーもう、わーったよ。ごほん、んんー…あー、あー…よーし、元気なさっちゃん復活っと!椿、今日のデート楽しんでこうね」 おー、やればできるじゃん?その調子で楽しい1日にしていこー♡椿の右手は俺がぎゅー。「じゃあ俺は左手を…ぎゅー…♡」



なんか不思議な感じがする///



両手にイケメンって感じ?(笑)さーて、それじゃあ何から見てこっかなー。…わ、見てよ椿!クリスマスタピオカだってー。面白そーじゃん?「た、タピ…?なにそれ…」 えっ知らんの?そっちの世界じゃ流行ってない感じかー。「科学ばっか発展してるからねー。こういう食べ物?の流行とかは全然ないんよ」 ふーん?じゃあ色々試してみようよ。椿も飲むでしょ?



飲みたい!



ほいさー、んじゃ3つ買ってくるね!――おまたせさまー。はい椿、どーぞ♡「へぇ…これがタピオカ…なんか凄まじい色合いしてるけど」 クリスマスエディションだからね(笑)普段はもっと普通のミルクティーだよ。んじゃ、早速お味を…ちゅー…ん、んんっ…!?これは…ラムネ…いや、サイダー味…?結構いけるなー…ちゅるちゅる…。椿も飲んでみて?



うん!…美味しいね!



結構美味しいよね?面白い組み合わせだなー。「…!これは…ちゅ、ちゅる…美味しい…こんなに美味しい飲み物が世界にあったなんて…!」 あは、めっちゃ感動してるじゃん(笑)そっちの世界がどんな感じか知らないけど、こっちには面白いものとか美味しいものがたくさんあるんだよー。さ、次はどこ行こっかなー…そうだ、あそこにしよ。椿、こっちこっちー♡



どこに行くの?



さ、ここでーす!(かきーん…)ってなワケでバッティングセンターに来てみましたー!早速良い音響いてるねー。さっちゃん運動は別に普通って感じだけど、バッセンだけはちょーっとばかし得意なんだよね。本物の野球と違って打つだけでいいし。さーて、椿にカッコいいところ見せちゃうぞっと…(ちゃりん)



そうなんだ!さっちゃん頑張って!



しっかり見ててねー椿♡――…っ!(かきぃん…!)あー、ちょいと芯外したかー…次こそ…!(…かきーんっ!)お、いったー!これ完璧ホームランっしょ!やっぱさ、非力でも上手く打てば飛ぶのがバッセンの良いところだよねー。(かきーん!)んじゃ、次椿の番ね。球は遅いし、怖がらないで大丈夫だからやってみー?ほらほらー♡



う…打てなくても笑わないでね?



そんな心配しないで大丈夫だよ♡……あ、惜しいなー。ちょっと練習したらすぐ打てそうじゃない?たまには一緒にこういうことするのも楽しいねー。…そうだ。ね、そっちの俺はどうなの?得意?バッセン。俺が得意ならそっちも得意なのかなーって。「いや…そもそも、こういう練習場みたいなのが無いからなーこっちには。野球は詳しくないし、バット握ったことすらないし…」 練習場って(笑)そっちの世界でいかに娯楽がないのかよくわかるね。あ、椿の番終わったみたいだね。お疲れ様ー♡



さっちゃんみたいにかっこよくできなかった…



いいんだって、こういうのは楽しんだもの勝ちだよ?♡んで…ま、物は試しだし?やってみなよ。こうやって握ってー、球に当てるだけでいいから。「…マジ?いや、俺は…」 なに、ビビってんの?なるほどねー、椿にカッコいい姿を見せられるのは俺だけかー。愛の深さが違うんだよなー。(かちん…)「…いいよ、やってやろうじゃん。俺だって…こっちの椿じゃないけど…椿への愛の深さなら負けてないからさ」 そうこなくっちゃ。一発かましてこー!



頑張って!



はてさて、あいつは打てるかなっと。んじゃ行くよー。スタートっと。(…しゅっ…!)「…っ!」(すかっ…)「あ、あれ…今の当たってないのか…」 スイングは悪くないけど、もっとちゃんと球見ないと当たらないよー。集中集中!ほら、椿も応援してあげて♡



さっちゃん頑張って!



俺ならこのくらい余裕だって、がんばー!(すかっ…)「っ…ダメかー…でも、タイミングはかなり掴めてきたってね」 おーい、椿への愛は口だけ?そろそろバシっと決めちゃってよ。「言われなくても…!俺は、椿を――愛してる…っ!!」(かきぃん…!) お…!?「あ…!」 あはっ…ホームランだよ、ホームラン!やるじゃん俺!さすがー!「…は、はは…あはは!めっちゃ楽しいじゃん、これ…!」



ホームランおめでとう!



お、やーっと笑ってくれたじゃん。気づいてた?あんたさ、俺と会ってから一回も笑ってなかったんだよ。せっかくイケメンなんだからもっと笑ってかないとー。あれ、これってもしかして遠回しなナルシスト…?「…はは、ほんと面白いなーこっちの俺は…椿も、ありがとね?キミがいてくれたおかげで、久々に楽しいって感覚になれたよ」



楽しいって思えたならよかった!



心の距離が縮まったところでー…まだまだ終わりじゃないからね?次行こー次!遊ぶ場所ならたっくさんあるから!(ぎゅっ)さ、行こっか椿♡そっちの俺も早く付いてきてー。「はいはい…ちゃんと付いてくから、大丈夫」 ん〜そうだなぁ…あんま椿とやったことないものがいいけど…あ、いいの思いついた!パシャっと思い出作ってこーよ。



もしかしてプリクラ?



正解!…――【ゲームセンター】ほらほら、入った入った!「えっと、これは…?」 プリクラって言ってさ?手軽に記念写真が撮れる機械って思っといて。せっかく俺が二人いるとかいう面白い状況なんだから、撮っとかないと損でしょ。椿は俺と俺の間に立ってねー。



うん!



フレームやらは適当に選んでー…(ぴろん♪)「カメラを見てね!3、2、1…」(ぱしゃっ…)「あ、やべっ…目瞑っちゃったかも」 あはは、何やってんだよー。ま、撮り直しもできるからだいじょーぶっと…ほらほら、もっとくっついて?俺と俺で椿をむぎゅーって包み込んじゃお♡



イケメンのサンドイッチ///



二人のさっちゃんで椿のことサンドイッチ♡…――あー楽しかった!カラオケとか酢昆布収集とか久々に行ったわー。すっかり暗くなっちゃたね。「いやぁ、遊びすぎたって感じ。けど…ほんと楽しかった。あはっ、こんな最高の思い出が作れるとは思わなかったし…嬉しいよ」(朝日奈がプリクラを眺める…) 椿も…今日は楽しめた?両手に俺なんて状況、最初で最後だからさ…楽しんでくれたなら嬉しいんだけど♡



凄く楽しかったよ!



ん、良かった。キミが笑顔でいてくれるのが一番だからね♡んで…あんたは、もう帰るって感じかな。「うん。いつまでもここにはいれない…元の世界に椿を残してきてるから。今の彼女に寄り添ってあげられるのは俺だけだ…だから…俺は少しでも、彼女を幸せな気持ちでいさせてあげたい。最期まで…」 …そうだね、それがいい。しんみりするのは嫌いだから、俺達も笑ってお別れしよう!
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