yellowprince-2

□イジワル…
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  ‘ピンポーン’
T『ガヤだ!』
F『来たぞ〜』
T『いらっしゃーい』
F『裕太〜』
と ガヤが玉を抱き締めようとしたら
T『だめ〜』
と断られてしまった
F『何でだよー』
T『言うこと聞いてくれるんだよね〜』
と 悪戯な笑顔をガヤに向ける。
F『今日だけだぞー』
T『解ったよ〜。あっ、ガヤ お腹空いてない?』
F『ちょっと空いたなー』
T『じゃあ、チャーハン作るから座って待ってて』
F『大丈夫か?』
T『大丈夫だって』
ガヤは、ダイニングテーブルと対になっているイスに座り玉を見ている。

F『なぁ』
T『何?』
F『俺は何すればいいんだ?』
T『何もしなくていいよー』
F『何もって…』
T『ガヤは何もしなくていいから ゆっくりしてて』
F『うーん… なぁ、そっち行っていい?』
T『いいけど……』
F『見てていい?』
T『えー 何か緊張するよぉ』
F『いーじゃん』
T『解った』

玉は意外にも手際よくチャーハンを作っていく。

F『旨そうじゃん』
T『多分……』
F『早く食べたいんだけど』
T『もう出来るよ。座ってて』
F『はいよ〜』
と言い座りに行く。
T『お待たせー。はい』
と ガヤの前に チャーハンが盛り付けられた皿とスープを並べる。
F『おっ、スープあったんだ』
T『味 保証できないけど食べて』
と 玉は促す。

F『じゃ、頂きまーす』
と ガヤは一口チャーハンを食べる。
T『どう?』
F『いける』
T『ホント?』
F『ああ!』
T『味 薄いとか濃いとか……』
F『全然! 裕太も一口食べてみな。ほら』
と 一口 玉に食べさす。
T『あっ、意外といけるー』
F『意外とじゃねーよ。すげー美味いよ』
T『良かったー』
と玉は満面の笑みを浮かべる。
F『ありがとな』
T『ううん…』
F『裕太は食べないの?』
T『どうしよっかなー』
F『ほら』
とガヤはまた、玉に食べさせてきた。
T『ありがと』
ガヤがもう一口食べさせようとすると
T『もういいや』
と玉は言った。
F『どうした? 何か変だぞ』

T『あのさぁ……』
F『ん?』
T『ガヤ、今日 帰るの?』
と不安気な顔で聞いてきた。
F(何か 可愛… ちょっとイジメちゃおうかなー)
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