yellowprince-2

□イジワル…
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F『俺 何もやらなくていいんだろ?』
T『そうだけど… やっぱ恥ずかしい…』
と言う。

F『じゃあ……』
と ガヤは何かを考えている。
F『そーだ…』
ガヤは玉にキスをした。
T『だめだって』
F『裕太が出来ないなら俺がキスする。こういうのどう?』
T『うー… 解った。オレが 何もしなくていいって言ったんだから オレがする……』
F『じゃあ脱がせて』
とガヤはニコッと笑う。
玉は 無言でガヤの下着を脱がす。
F『はい。良く出来ましたー』
と 玉の頭を撫でる。
T『もー』
と 玉は照れている。

F『裕太、脱がせてやろっか』
T『自分でするからいいよぉ…』
と 玉は服を脱ぎ始めた。
その様子をガヤはジーッと見ている。
T『何で見るんだよ…』
F『だって、次の指示ねーからさぁ』
と ガヤはニヤッと笑う

T『何でそんなイジワル言うんだよ…』
玉は困った顔をする

ガヤは ズキッ とした

F『ごめん。そんなつもりなかった。本当にごめん…』
とガヤは真剣に謝る

T『うん……』
F『俺、先 風呂入るから 裕太はゆっくりでいいよ…』
と言い、ガヤは浴室に入って行った。
ガヤはシャワーを浴びながら『ごめん』と呟いた。

T(何で いつもイジワルするんだよ……)

と玉は思っているが、今まで1度も 心の底から
  “嫌だ”
と思ったことはない

何故か、ガヤの言葉になら素直に従うことが出来る。
戸惑うことはあっても、ガヤが居てくれる・見ていてくれる・声を掛けてくれる。だから何でも出来た

何をされたって,何を言われたって ガヤのことは嫌いになれない。
自分でも解っている為 結局は

“ガヤのイジワル”

で済んでしまう。

この時も
『ガヤのイジワル』
玉のこの一言で ガヤの心も救われた。

お風呂から上がり、2人はゆっくりと過ごしている。
玉はピンクのスウエットを着ている。
そんな玉を見てガヤは言う
F『そういえば、裕太ってピンクの衣装とか多いな…』
T『そうなんだよね…ステージ衣装も多いし… オレ似合う?』
F『意外に似合ってる』
T『ホント?』
F『ああ』
T『でもさ、ピンクって ガヤのカラーじゃん』
F『そうだな』
T『何かさぁ、ピンクの衣装着ると恥ずかしいんだよね』
F『何で?』
T『だって、ガヤに包まれてるみたいでさぁ…』
と玉は言う。

そう言われたガヤは何だか照れ臭くなった。
F『衣装じゃん』
T『そうだけどさぁ、オレには そう感じるの』
と言う玉に、嬉しさも込み上げてきた。

T『あーもう 恥ずかしい… 言うんじゃなかった…』
と玉は照れている。
ガヤは 思わず玉を抱き締めてしまった。
F『すげー嬉しい』
T『ガヤ…』
F『裕太のこと、俺自身でもっと包んでやる』
T『うん… いっぱい包んでよ』
と 玉はニコッと笑う
F『ああ。もう これでもか っていう位 まとわりついてやる』
と ガヤもニコッと笑う。
F『裕太……』
と ガヤは玉にキスをしようとした。
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