yellowprince

□始まり 続き
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T『本当にいいの?』
F『ああ』
T『ありがとう。大切にするね』
と幸せそうに笑った。
F『あっ、玉 約束して』
T『何?』
F『絶対に頑張った気持ちを忘れない事。あとは、絶対に外すなよ。以上!』
T『は、はい。解りました』
と言ってしまい、恥ずかしいのか 玉は顔を赤くした。そんな玉を見て、ガヤは大笑いした。

突然のプレゼントとガヤの言葉に玉は夢の中にいるようだった。
ふと
(もしオレが 貴方を好きだ と言ったら、貴方は何て答えてくれるだろう… )
と頭をよぎった。思わず
T『ガヤ オレ…』
F『ん? どうした?』
T『オレ…』
と言いかけて止めた。
F『何だよぉ〜』
T『何でもない…』
F『変なのーあっ、そろそろ行くぞ』
と歩いて行ってしまった。
T(オレ何考えてるんだろ。絶対に拒絶されるに決まってるんだから…)
玉は、ガヤがくれたブレスを ギュッと握りしめた。
F(玉 すげー喜んでたよな… 幸せそうな顔して… 何か すっげー嬉しいわ。顔 赤くして… 可愛いよなー。ハハッ 玉のこと可愛いって…。俺ひょっとして…)

こんなこともあり、玉はガヤのことを、いつもより熱い視線で追うようになった
あまりの視線で、ガヤが気付くこともあり、いつも慌てて目をそらす。
F(ん? また玉か…何かよく視線感じるんだよね…)
玉に対する気持ちもあり、ガヤも玉のことが気になって目で追うことが多くなった。
F(そーいえば、玉の周りって いつもキラキラしてるよな。何か蝶々とか飛んでて、花も咲いてて、星が浮かんでるって感じなんだよね。で、玉って いっつも笑顔だからさ、暖かいんだよな…)
と考えていると、玉が
『おはよう』
と言って楽屋に入ってきた。一気に楽屋が華やかになる。
F(おっ玉だ! 相変わらずキラキラしてるな〜 あー もう やっぱ可愛いわ。あー 何か抱き締めてチューしてー って 俺 玉の事 好きなのか?)
『ハァー』
と溜め息をつくと、隣に座っていた渉が
Y『太輔 何 朝から溜め息ついてんの?』
F『ちょっとなぁ』
Y『何だよ』
と2人でコソコソ話しをしている。
T(朝から仲良いよね… いつも一緒にいるし…やだな…)
F『玉 おはよ』
T『おはよ』
そう言うと玉は、2人に背を向けて部屋の隅に座った。
T(あーあ… 明らかに避けてるよね、オレ…)
とうなだれた。玉は、ガヤと横尾が一緒にいると、何だか避けてしまうのだ。

〜次の日〜
この日は、昼から雑誌の撮影だった。玉が楽屋に入ると、既に2人でソファーに座っていた。
T『おはよう』
(また2人一緒なんだ。本当にいつも一緒だよね…)
と嫌悪感が湧いた。
F『玉 おはよー。隣 空いてるよ』
と声をかけてきた。
T『ありがとう。後で行くね』
とチラッとガヤを見て椅子に座った。
T(座れるわけないよ。座ったらオレ、惨めな思いするだけだよ…ムリだよ…)
そう思っていたら、ミツがギリギリに到着し、空いているガヤの隣に座った。
F『ミツ おせーぞ』
Ki『悪ぃー 悪ぃー』
F『で、ここ玉が座るんだけど…』
Ki『えっ? あぁ… 玉 ここ…』
T『あっ!いいよ。ミツ座ってて。オレ ここに居るから』
Ki『サンキューな』
F『お前なぁ』
Ki『いいじゃん』
F『はぁ… 仕方ねぇなぁ… 今だけだぞ』
Ki『はいはい…』
T(良かった。ミツ座ってくれて)
とホッとしている。
F(玉 早く来ねーからミツが座っちまっただろー)
とムッとした。

撮影の方は、玉とミツ・ガヤと宮田・横尾 ニカ 千賀 だった。玉はホッとした。2人と関わらなくて良かったから…
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