yellowprince-2

□危機感
2ページ/9ページ

玉は さっきの2人と楽しそうに話している。
Ki(マジですか…)

玉が2人に
『ありがとうございました』
と笑顔で挨拶をしている。
2人は戻ってきた。
ミツは目を瞑る。

A『ヤバい…』
B『ああ…』

Ki(何がだよ…)

A『マジで可愛い』
B『ああ…』

Ki(はい KO負け〜 完全にノックアウト〜)

A『あんな小道具欲しがるなんて…』
B『俺らにも了解取るなんて…』

玉は どうしても小道具が欲しくなりスタッフに聞いた。その時、用意したスタッフがいる ということを聞き、玉が2人を呼んだのだった。
『これ 凄く欲しいんですけど』
『他に使う予定ありますか?』
『ホントにいいんですか?』
その時の言葉,2人に対する気遣い,何といっても 玉の笑顔に2人はやられてしまった。

A『あーもうダメだ』
B『ああ…』

Ki(何が…)

A『俺、マジであの人のこと欲しい』
B『ああ…』

Ki(は? おいおい それはいくらなんでも……)
A『何とか出来ねぇかなぁ』
B『何とかね…』
A『ああ…』

Ki(おいおい… そこら辺で止めとけよな…)

B『あっ…』
Bが何かを思い付いたらしい。BはAに耳打ちする。
A『いいかも…』

そう言うと2人は急いでスタジオを後にした。


ミツは目を開ける。
『何だよアイツ等…』
ミツは胸騒ぎがした。
(アイツ等 変なコトしねーだろーなぁ…)
ミツは 2人の後を追い掛けたかったが 次は自分の撮影の番だ。今抜ける訳にはいかない。

ミツはスタジオを見回す。
すると、先に撮影を終えた宮田が玉を待っているようだった。ミツは宮田に声をかける。
Ki『宮田、絶対に玉から目を離すなよ。1人にするなよ』
M『解ってるよ』
Ki『絶対だぞ』
M『解ったよ』
Ki『絶対だからな』
M『はいはい』
と言っていると、玉の撮影が終わった。

スタッフ『北山さん。お願いしまーす』
Ki『わかりました』
T『ミツ 頑張ってね』
と玉がミツに笑顔を向ける。
Ki『おう』
と ミツも玉に笑顔を向けた。
T『宮田 待っててくれたんだ』
M『まぁね〜』
T『ありがとな』
M『控え室戻ろーぜ』
T『だな』
と言う玉の手には、小道具の小さなフィギュアがあった。

M『どうしたのそれ?』
T『貰った』
M『何でまた』
T『可愛くね?』
M『まあ…』
T『何か 他にもあるんだって』
M『ふーん…』
T『スタッフさんが 後で見せてくれるって言ってたんだけど、宮田も見る?』
M『俺はいい』
T『何で』
M『家に一杯あるから』
T『だな! じゃあ オレ1人で見よーっと』
と玉は楽しそうだ。
M『行こうぜ』
2人は控え室に戻って行く。


玉と宮田が廊下を歩いている。すると、A・Bが声をかけた。

A『玉森さん』
T『あっ、さっきはありがとうございました』
B『他のも見ますか?』
T『いいんですか?』
A『さっき約束したじゃないですか』
T『ありがとうございます』
B『見に行きましょうか』
T『あっ、ちょっと待ってて下さい』
と 玉は宮田の所へ行く。

T『宮田 先行ってて』
M『何で?』
T『スタッフさんが見せてくれるって言うからさぁ』
M『今から?』
T『ああ』
M『ホントに?』
T『そうだけど…』
M『止めとけよ』
T『いーじゃん』
M『怒られるって』
T『誰にだよ…』

A『玉森さーん』
T『今行きまーす。 じゃ宮田 そう言うことだから』
と 玉はA・Bの所へ行ってしまった。
M『玉』
と言うが、玉の耳には届いていない。

M『どうしよう…』
宮田は走ってミツの所へ戻って行った。ミツに 玉のことを知らせようとしたが、ミツは気付かない。
M『あーもう』
宮田は1人で控え室に戻って行った。

控え室には、先に撮影を終えた ガヤ,横尾,ニカ,千賀がいる。

2『今 誰撮影?』
M『北ミツ』
S『終わりだね』
F『玉は?』
M『スタッフさんといるよ』
F『何で?』
M『小道具のフィギュア 見せてもらうんだって』
F『は?』
2『何それ』
Y『珍しくないか?』
F『玉 大丈夫か?』
M『大丈夫でしょ』
F『ホントにか?』

と話していると ミツが撮影を終え 控え室に戻ってきた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ