短編
□寂しいから
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「…沖田さん、部屋に戻りますよ。」
「君、僕の話ちゃんと聞いてた?」
「ですから…!ずっと一緒にいますから、戻りますよ。」
私がそう言うと今まで以上に私を包む腕に力が入った。そして小さな、かすれるような声で聞こえた"ありがとう"。
私は少しの間だけ、と自分に言い聞かせて沖田さんの大きな背中に腕を回した。
END
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