Song of the love to give you who are red

□酒のつまみは昔の話。
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それから順番に自己紹介をしてもらった。
金髪イケメンさんは黄瀬涼太さん。パイロットで世界中を飛び回ってるらしい。緑の眼鏡さんは緑間真太郎さん。お医者様ときいてすごく納得した。うん、ぴったり。紫の巨人さんは紫原敦さん。パティシエで、自分もお菓子が大好きなんだとか。そして後の二人は大輝さんとテツヤさん。二人はもう職業がなにかも知ってるから大丈夫。
それにしてもやっぱり凄く個性的だからお互いの個性がぶつかり合ってて面白い。そしてそのなかでのトップはもちろん赤司さんだそうで…。


「みなさんはどうやって知り合ったんですか?」
「中学の部活なのだよ」
「男子バスケ部のレギュラーだったんスよ!」
「全国優勝しましたね」
「えっ、すごい…!」
「ま、いろいろあったけど今となっちゃいい思い出だよな」
「青ちんがよくいうよー」
「紫原もな」
「やっぱ赤ちんには勝てなかったや〜」

そういえば赤司さんの過去とか全然知らないな、と思った。今度たくさん聞いてみよう。

「あ、俺その頃モデルもやってたんスよ!」
「モデルさんっ!?どうりでかっこいいと…」
「…黄瀬?」
「あ、え、えっと、それにしても赤司っちに彼女ができるなんて思ってなかったっス!」
「赤司くんが女の人と付き合ったなんて話聞いたことありませんでしたね」
「女に興味ないのかと思ってたぜ」
「そうなんですか」
「ああ、だから驚いているのだよ。お前の何が赤司を変えたのか、と」
「わ、私そんな大それたことは…」
「そうだな…何がと聞かれたら鈴そのものだな。気がついたら離れられなくなっていた」
「ちょーラブラブっスね」
「う、恥ずかしい…」
赤司さんモテそうなのに全部断ってきたのかな?でも今私と付き合ってくれてるって、なんかそれすっごくうれしい。



みんなで話をしていたのはその辺まででそれからはおかわりをついできたり空いたお皿を下げたり、としていた。
「あ、ケータイなってた…」
ケータイを見てみれば梨沙から電話が来ていて皿洗いで濡れた手をあわてて拭いて電話に出る。
「もしもし?」
『あ、 鈴?あんたのレポートが何故か私の鞄に入っててさ、今駅なんだけど赤司さん家って白いでかい家?』
「うん、そうだよー」
『分かりやすいなぁ。今からいくね』
「りょーかい、ありがとね」
電話を切って赤司さんに梨沙が来ることを伝えるとそれじゃあ彼女も一緒に飲もうかと言って高いお酒を出してくれた。少し酔っているみたいで頬に赤みが差している。ぼーっと見ていたら髪をすくわれてキスをされる。一瞬みんなの視線が集まったのがわかって、聞こえたインターホンに向かって走っていった。
「からかいすぎるとかわいそうですよ?」
「ふふっ…からいいからついね」







「い、いらっしゃい…」
「あんた、顔真っ赤よ?」
「なにも言わないで下さい……」











〈酒のつまみは昔の話。〉

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