短編

□意識して
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「音也かわいい大好き〜!」
「えへへ、ありがと!」

俺のことをかわいいって言うのは 名前っていうクラスメイト。

「なんでそんなにかわいいの?」
「え、え〜?そんなこと言われても…っていうか 名前の方がかわいいよ? 」
「お世辞ありがとー。でも音也の方がかわいい。天然っぽさが残ってるっていうか…もう、かわいい!」
「あはは…。」

名前と話せるのはうれしいけどいつも俺かかわいいっていう話ばっかり。

「あ〜、かわいいなぁ…。」
「そうかなぁ?」
「うん、あ!ねぇ、なでてもいい?てかなでちゃえっ!」
「え、ちょ、うわぁっ!」

頭をぐりぐりとなでまわされる。

「わ〜…髪の毛ぐちゃぐちゃだ。」
「そのまんまでもかわいいよ?」



俺の気も知らないでかわいい、って何回も言って…
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