短編

□耳としっぽ
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「あ、おはよー、 名前 !」
「おー。おはよー音也。」
「課題やってきた?」
「うん。」
「見せてー!」

出た。音也のうるうるきらきら光線。まるで主人を待ちわびた犬だ。くそぉ、かわいいな。

「………やだ。」
「えっ…そんなぁ…。」
「音也、昨日何してたの?」
「昨日?昨日は翔とサッカーしてた!すげー楽しかったよ!あ、 名前も今度一緒にやる? 」
「やんないよっ!絶対ついていけないし!」

ってそんな話じゃないよ。全く、この子は…!

「うーん、どうしよう。」
「今からやるという考えはないんだね。」
「うん!」
「元気よく答えるな。」

全く…とため息をつく。

「…さおとめろんぱん一つね。」
「へっ?」
「それで許してあげる。ほら。」

ぽいっと音也に課題のプリントを投げる。

「ありがとぉぉ!」
「さおとめろんぱん、一つ。」
「うん!お昼に絶対買ってくるね!」
「よし。」

まるで犬。でもかわいいから許しちゃう。
…もうしばらくは飼ってあげてもいいかな。










「(最近、犬耳としっぽがみえる。)」
「 名前! ちゅーしていい!?」
「黙れ、犬。」
「えぇー……。」



END

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