短編

□太陽
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「ミューちゃん死にかけてるね。」
「……黙れ。」

ただ今夏に向けて太陽がよく働いております。シルクパレスに住んでいたミューちゃんことカミュは暑さにやられそうみたいです。

「まだ夏はきてないんだよー?こんなんじゃ確実に死ぬよ?」
「夏は魔力をつかって体を冷やす。」
「あ、そっか。まほーつかいミューちゃんだね。てか今もやればいいじゃん。」
「女王陛下の魔力を私利私欲のためだけになどそうも使えん。」
「魔力は全部女王様のやつだっけ?ほんと女王様大好きだよね、ミューちゃんは。クイーンコンプレックス?クイコン?あは。」
「黙れ。貴様と話していても暑さがますだけだな。」

「えー?」と言いながら少しだけ離れて自分の鞄のなかをごそごそとあさる。するとコツンと中で手に当たるものがあって、それを取り出す。そして座っているミューちゃんの後ろに回り込んだ。

「…?」
「えいっ。」

ぷしゅっ

「っ!?!」
「あっは。いい反応だ。」
「な、何をした!?」
「魔法のスプレーをぷしゅっとな♪」
「なんだと!?魔力を持っていたのか、貴様!」
「あはは、ミューちゃん面白いね。んなわけないじゃん。コレだよ、コレ。」
「む…?シー●リーズ?」
「イエース。シーブリーフならぬシーブリ●ズだよ。ブリーフとか海のパンツになるよ?うけるね、あは。」
「貴様は本当に女かどうか疑わしいな。」
「脱がせて確かめてみる?やだ、ミューちゃんへんたーい。」
「貴様はっ…!」

怒ったミューちゃんを団扇であおいでやる。

「ど?すーってして気持ちいいでしょ?」
「む…確かに。」
「私のおかげだよー?今度お菓子ちょーだいね。」
「ふむ、考えておこう。」

あら、機嫌なおったみたい。優雅にお茶を飲んでいるミューちゃんが綺麗すぎたので抱きついてやった。

「…暑い。」
「いーじゃん。」
「はなれろ。」
「ミューちゃんとけちゃえー。」
「おい…。」
「いーじゃん、別に。私がミューちゃんを溶かしてあげるよ。だって私はミューちゃんの太陽なんだから。」

そう言ってにっと笑うとミューちゃんにちゅーしてやった。


うーん…私まで暑くなってきた、かも?











END

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