短編
□寂しいから
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「君も遊んじゃえば?」
「え…?う、うわっ!」
それどころか沖田さんにぐっと腕をつかまれ引き寄せられた。いきなりのことに私は前に倒れるようにして沖田さんにぶつかる。軽い衝撃のあとそっと目を開けると沖田さんのはだけた胸板が目の前にあってあわてる。
「お、おおおおおお沖田さんっ!?!」
「んー?」
じたばた暴れてみたけどやっぱり男の人の力には敵わない。それに最初は支えていただけだったはずの手がいつの間にか私の体をがっちり包み込んでいる。
「は、はなしてくださいっ!!」
「どうして?」
「どうしてって…。ほら、子供たちが見てるじゃないですか!」
「これはこれである意味勉強になるんじゃない?」
「私今袴ですよ!?この状況は男同士になるんですよ!?!」
「あるイミ勉強。」
「そんな学、要らないと思うんですが!」