メイン(夢小説)

□Session at Midnight
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真夜中のワイリー城、フェルはふと目が覚めてしまった。

特に嫌な夢を見たわけではないのだが、その日はなんとなく眠れなかった。


『はぁ・・・』


フェルはベランダに出た。月明かりが眩しく、風が心地よい。
なんとなく楽器が弾きたくなったフェルは、適当に部屋からフルートを持ってきて、適当に曲を吹き始めた。

こんな真夜中なら、兄弟機たちも寝ているだろうし、ワイリー城の周りには民家やビルが少ないため、少々物音を立てようがあまり気にならない。

しばらく一人でフルートを弾いていたが、どこからともなく口笛が聞こえたので、フェルはフルートを弾くのをやめた。

そして、その口笛の主を探し始めた。
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