Isn't over at Night.

□嵐の後に。
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「ぁあ〜…」

温かいお湯が雨で冷たくなっていた身体に染みる。ピンクの湯色で何だか落ち着かないが風呂としての設備は最高だった。

「さすが日本は違ぇな…」

と、ここである考えかイギリスの頭に浮かんだ。
一応2人は恋人である。
明日は特に朝が早いわけでもないしこの2人だけの部屋という空間を利用して何もしないのだろうか。確かに最近アメリカが忙しくて会えるのもこの世界会議だけだった。誰にも邪魔されない。
誰にも。
そんな考えがふつふつと浮かんでいると脱衣所から、



「イギリスー!まだかーい!?」

「っげ!…まっまだダメだかんな‼」

「俺が風邪引いちゃうじゃないか!入るねー‼‼」


「っえぇええぇ!?」


ガラッ


ドアを開ける音が聞こえた瞬間、


ドッボーン!


ひゃっほう、というハイテンションな声と共に何かが飛び込んで来た。湯槽のお湯が顔やら頭にかかり前が見えなくなった。熱いお湯が目に入り、怒りが込み上げた。


「っ何やってんだよ!?お湯が減っちまったじゃねぇか‼」

「あ〜気持ちいいなぁ!」

「聞けよ‼」

浴槽は広いのだがアメリカの顔が目の前にあってどぎまぎしてしまう。眼鏡を外していて、まるで幼い時を思い出させた。
少しだけゆっくり浸かると、アメリカからの提案が。


「日本ではこういう時、背中の洗いっこするらしいねー」

「へぇ…」

「よし、Let's try!!!」

「誰がやるか‼んなガキみてぇなこと‼‼」


アメリカはイギリスの言い分を完全無視して適当なタオルを見つけると備え付けのボディソープをたっぷりつけると強引にイギリスの背中を洗い始めた。ばちゃばちゃと暴れていたイギリスだが気持ち良くなってきたのか黙っている。緊張が解れているのだ。


「君は小柄だなぁ」

「誰のせいだよ…」

「ハンバーガー足りてる?」

「余計なお世話だ!」

英国紳士は紅茶で生きているのだから。
なんてたわいのない事を話していると、次第にアメリカの手が肩の辺りに。そして長い手を利用して胸の方まで。


「あ、アメリカ…?、も、もういいぞ??」

「遠慮するなよ君らしくない」

「そうか…」

安心したのも束の間、タオルではなく指がイギリスの乳首を弾いた。思わず声が出そうになり手で抑えた。どうしたんだい、と後方から聞こえる沈んだアメリカの声が妖しげに。いつぶりだろうか。
余計に神経が敏感になりいつもより感じてしまう。


「っんく…、ん、んぅ…」

「イギリス……」

「……な、に?…ぁあ…」

「勃ってる」

「言わんでいいっ‼お前ぇこれ狙って入ってきただろ!?」

「まぁね!」

あまりにもあっけらかんと答えるのでもう無言になってしまった。泡で中は見えないがアメリカの片手が自分の勃ち始めた物を握っているのが感触で解った。思わず足を閉じるが胸を執拗に弄ばれているので力が入らなかった。
それにイギリス自身、嫌ではなかったからだ。


「…いいだろ?、…久しぶりに…」

「も、わかったから…いいから…」

「今回はえらく素直だね…。」

「あ…っ、んぁ…」


見えない刺激が更に淫らに思える。こんな浴槽の中でなんて悪い事だと解っているのに。悪いと解ってるという想いが2人を燃えさせた。イギリス自らキスを求めたし、アメリカもイギリスの身体の至る所に赤い印を付けた。


「あめり、かっ…ひゃぁ…あ、の…」

「なに?」

「尻に…っくぁ…あたってるっ…」

「解る?」

イギリスの腰辺りにアメリカの熱い物を感じた。肌で感じる彼の物を早く自分の中に、という欲まで出てきてしまう。


「まだ、ダメだよ?…」

「っ、ぇえ…んぁ…」

「せっかく久し振りなんだし、もっと可愛いイギリスを味わいたいのさ…」

「んだよそれ…別に嬉しくなんかねぇし……)


キザな台詞に毒づくも、内心大喜びなのを隠せそうに無かった。
それが解っているアメリカは素直じゃないな、と優しくキスをした。

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