*最後の日*



智の事故があって亡くなった日。

智は私たち家族の元へ。


さっきまで元気だったのに…

今は保冷剤を抱いて寝てるなんて…


私は

「塾に行くとき、少し止めてたら事故は起こらなかったのかもしれない…」

と自分を責めることしか出来なかった。

私と夫は

「生まれて来てくれてありがとう。また私たちのとこに生まれてきてね。」

と言い、智希にそっとキスをした。



それから2日後。

ついにこの日がやってきた…。

頭では、分かっていたはずなのに…


自分の方が先に来ると思っていたお通夜。

眠っているのは愛する息子。

その事実は、私には重たかった。

お通夜には、智の沢山のお友達が来ていて、あみちゃんもわざわざ東京から駆けつけてくれた。

みんなが智のために泣いてくれた。

そのなかで私は一人心が空っぽの状態だった。

なぜこの中に息子は入らなければならなかったのか。

翌日のお葬式にも250人ものお友達が来てくれた。

…智が骨になるのか…。

そう考えるのが辛かった。


2010年7月4日、みんなが見守るなか、智希はお空へと旅立って行きました。
















  

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