1†心と鍵†

□‡序章‡
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〜プロローグ












昔――世界はひとつに
つながっていて




あたたかな光が満ちていた










人々は皆 光を愛し



やがてそれを欲して
争うようになった










すると人々の心に

闇が生まれた










闇は多くの
心と光をのみこんで




たちまちのうちに
広まっていき――










世界は闇の中に

…消えてしまった…










しかし子供たちの

心の中には小さな




光のかけらが残っていた










子供たちはその小さな
光のかけらを集めて









世界を作り直した









だが そうしてできた

いまの世界は



もはやひとつではなく




いくつにも小さく

わかれていた










本当の光はまだ闇の奥で 

眠ったままだったから――




 
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