新☆ХV機関!!!
□No.1†夢の世界の裏側†
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あれから何分経ったかはわからないが、どうにか、ヒカルはハートレスを振り切ったようだ。
街を駆け回ったヒカルは、またこの広場に戻ってきていた。ただ、いくら探しても一向にまみは見当たらなかった。
(もしかしたら、違う世界にいるのかもな。っ…あれぇ?俺ってこんなペース遅かったっけ?)
『ハァ…ハァ……なんか思うように…体が動かな……い』
自覚した時には歩いていた。息切れに、なんだかすごく身体がだるくて重い。
ヒカルはいったん立ち止まって、一呼吸し、気を静める。
『ふぅ、この世界にきて体力おちたなぁ〜』
落ち着いて、呑気な声でそう言った。
そのとき
尋常じゃない程のめまい、締め付けられるような激しい頭痛がヒカルを襲う。
『な…んだ……!』
あまりの激痛に、頭を抱えてその場へうずくまる事しかできない。
どんどん痛みがヒカルを支配する。
言葉にならない痛みに、ヒカルは倒れこんでしまい、
――ついに悶絶してしまった。
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