頂き物小説

□美味しいお菓子と紅茶、そして花束を君に。
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「ふ…ぁ〜、今日もいい昼寝日和だな」
翼はいつものように授業をさぼる為『北の森』にあるベアの小屋でまったりとしていた。


そんな時に聞こえた愛しい人の声と憎くて可愛い後輩の声が聞こえた。








「こーらー、棗!!あんたが戻らんとウチも教室に戻れへんのよ!?」
棗もまたさぼる為に『北の森』へと来ていたのだが、ペアの蜜柑は棗を呼び戻す為にここにいるので、棗が戻ってくれないと蜜柑も教室へと戻れないのだ。


「知るか、てめぇ一人が戻ればいいだろ」


「ウチはあんたを呼び戻すよう先生に頼まれたんよ!一人で先に戻るわけにはいかんのよ!!」


「…………じゃ、てめぇもさぼりってわけか?」
素直になれない棗はやっぱり意地悪しか出来ず、素直に教室へ戻るとは言うに言えなかった。


「もーー!!勝手にしいや」
いい加減頭にきた蜜柑は、一人でスタスタと森の出口へと向かってしまい、その場には棗一人、とそれを目撃していた翼だけが残された。
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