□第36話
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ここ2〜3年まことしやかに囁かれるあまたの噂の一つ





―中等部校長の怪―





お気に入りの女の子はお人形代わりに愛でられるとか



なかでも一番のお気に入りの女の子は



誰にも見られないよう日も当たらない座敷の奥に閉じ込めて





一生そこから出してあげないとか…………












「まさかそなた自らここへ来るとはのう……………銀(シロガネ)の君。」




『…………お願いがあって参りました。』











今日は1月1日。


新年あけましておめでとうございます。


俺は学園で正月を迎えた。


着物を着て。

まあ…………やっぱ女の子は着飾っていると華やかだ。
蛍が相変わらず綺麗だ。

乃木と同じくらいお嫁さんに欲しい。







「「孫にも衣裳だねー。」」


心読み、狐目よ。

馬子だ!!


いがぐり頭にも突っ込まれていたが。




「蜜柑、可愛いよ。」

『慧、寝言は寝て言え。
ぶっ飛ばすぞ。』


こっそり毒を吐く俺。








平和だな。






『ところで。

知ってるかい
今日が一体
何の日か』(字余り)


「ちょっと何勝手にデタラメ詠んでんのよ。」



せっかくなので、かるたの途中で自分のことを詠んでみた。

流石パーマ。
顔こわい。

般若。





一応今日は俺の誕生日だからな。
取り敢えずアピールアピール。





あわよくばプレゼントを俺に献上しろ。





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