「む………寝とったんか…」


部室の真ん中で、座禅を組んだままの銀が目を覚ました。

梅雨明けが近いせいか、窓を開けていても蒸しかえるような暑さ。


「ん?」

「スー…スー…スー…」


自分しかいないはずの部室で、小さな寝息が聞こえた。

そっと周りを見渡すも、自分以外の姿はない。

おかしいなと、頭を捻っていたとき。


「んっ…う…んー…スー…」

「…そこにおったんか。どうりで気付けへんわけや」


背後で、もぞもぞと何かが動いた。

そこには、銀の背中に寄りかかって眠るマネージャーの姿。

その寝顔を見て、銀は優しげに微笑んだ。


「幸せそうやな。合掌」


窓から滑り込んできた風が、そっと二人を包んでいった。



Thank you…



拍手、おおきに。

これからも、よろしゅうに。



メッセージは下から送れるで。


合掌。


From:銀

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