イッシュ・ラブコメ冒険記
□1話☆目醒め
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『さぁて……一応飴食わせるかな』
…「シオリちゃん、それルール違反」とか言わな〜い。ベル、本気の目してたから…。…
『ミジュマル、お食べ』
【なぁに、これ?】
……ん?なんか声聞こえた…まさかね。
『おいしいおいしい飴だよ。食べてごらん』
…恐る恐る飴を口にしたミジュマルだったが、どうやら気に入ったようだ。ついでにレベルもちょっと上がったしね。にしても、メスだからか…こいつ可愛い顔してんな、おい←
【美味しい!】
…やっぱり、この声…ミジュマルから聞こえてくる。
『…ミジュマル、あんた名前つけようか』
【なまえ?】
『種別で呼ぶのもどうかと思って…。これからずっと一緒に旅するし』
【…ずっと、一緒…?ほんとに、ずっと一緒?…捨てたり、しない?】
『あんた、捨てられたの?』
…聞くと、小さくうなずく。どうやら、「なかなか成長しないから」とか「いつまでたっても弱いから」などの理由で捨てられ、彷徨っていたところを博士に保護されたらしかった。
『…分かった。約束する、ずっと一緒だよ、しらほし』
【…しらほし…?】
『あんたの名前。俺の好きな本の登場人物からとったんだが…気に入らなかったか?』
…そう聞くと、勢いよく首を横に振るしぐさをする。
『これから宜しくな、しらほし』
【うん!】
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