進撃の花嫁
□第3駆逐☆調査兵団
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今日の寄宿舎は、リヴァイの命令で新兵達が朝からドタバタと慌ただしい。
俺の部屋の前も、誰かがドタバタ…。
『……』
ドタバタ…。
『………』
ドタバタ…。
『……………』
ドタバタ…。
【ブチッ】
【バンッ‼】←ドアを力任せに開け…
『だあぁっ‼誰だ、ドタバタしてる奴はっ!
うるせぇし、埃が舞うっ‼
ちっとは走らずに移動しやがれっ!!!💢』
【ビクッ】
「「ぁ…、す、すみません…」」
俺の怒声にビビった新兵が二人、こちらをうかがうように見る。…って…
『…なんだ、エレンか』
エレン「あ、大将…。す、すみません、五月蝿くして…。兵長の命令だったもので…💦」
『いや、俺こそ大きな声を出して悪かった。ただ、確か廊下はまだリヴァイが掃除してないから埃が舞う。あまり走るなよ?』
エレン「は、はい…」
『ん。良い子だ』
俺はポンポンとエレンの頭を撫でてから、クラウスの部屋へ資料を届けに向かった。
エレンside
兵長に頼まれて、掃除場所にジャンと急いで向かっていたら、突然ドアが力任せに開けられ、怒声が聞こえた。
『だああっ‼誰だ、ドタバタしてる奴はっ!
うるせぇし、埃が舞うっ‼
ちっとは走らずに移動しやがれっ!!!💢』
とてつもない音量の怒声に、俺とジャンは流石にビビった。
「「ぁ…、す、すみません…」」
余計な事を言えば、また起こられるんだろーな…。
だから俺は、相手の足元しか見れていなかった。
と…
『…なんだ、エレンか』
聞きなれたハスキーボイスに、慌てて顔を見ると、この間会ったばかりの、シオリ大将がいた。
「あ、大将…。す、すみません…五月蝿くして…。兵長の命令だったもので…💦」
『いや、俺こそ大きな声を出して悪かった。ただ、確か廊下はまだリヴァイが掃除してないから埃が舞う。あまり走るなよ?』
「は、はい…」
そっか。まだ廊下は掃除してないんだ…。
俺が素直に頷くと…
『ん。良い子だ』
シオリ大将はちょっとだけ微笑むと、俺の頭をポンポンと撫でてから、何やら沢山の資料を抱えて、行ってしまった。
…って、今思い返すと、恥ずかしいな…/////
頭を撫でられたのは何年ぶりだろう…
ジャンはポカンとしていたけど、俺と大将との会話から何かを察したのか、あまり首は突っ込んでこなかった。
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