ゴールデンカムイ【天才狙撃姫と体術女王の冒険】
□第一話*ファーストコンタクト
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…どうしてこうなった。
一人街道の人混みの中にポツンと立ち、頭をかく。
あの時…。
明治〜大正博覧会において、友人と着物および大正スタイルに身を包んで博覧会を楽しんでいたとき。
突如として目眩に襲われ、気付いた時には友人とともにこの街にいた。
困ったことになったと懐に手を差し入れると、アメリカで買った自前の銃が何丁か仕舞われていたし、
足元にはスナイパーがよく使う大きめの銃も転がっていた。
『(あのあと、街の人たちに話を聞いて回って…ゴールデンカムイの世界だと知ることは出来たが…)』
なぜ、私のそばにあの友人がいない。
『(…おそらく、近視だから私と他の誰かとを見間違えて付いていったな…)』
あの子は異状眼球…いや、特殊眼球により視力がほんの少し弱い。
恐らくそのせいだろう。
『弱ったな…』
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