松・竹・梅

□弐曲目☆想炎Lover
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竹鶴sideOnly



おそ子が半泣きの状態で帰った日から、幾日か経った。


あいつは…昔から強がりだ。




自分の欲への追求心も、おそ松並のものがあるが…。
それ以上に、私達妹のことに関して、折れたことは一度たりとてない。




あいつは…私達の前ではあまり泣かない…。

だから…。


不覚にもあの時、私は…おそ松を…トト子を憎んじまった…。

…こんなことを言えば、おそ子は…姉貴は、私を殴るだろうか…?










「…ったく、少しは私達妹を頼ってもいいだろうが…バカ姉貴…」



*「警視?どうされました?」







ハッと気づくと、私の相棒の女警察官がじっとこちらを見ている…。


…そういえば、仕事中だったっけか…。




「ぁ…あぁ、いや…何でもない。すまんな…」




今はデカイ山を任されてるってのに…。
…ま、報告しに行けば終わりなんだけどよ…。














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