六神魔法律相談事務所
□第0条 六氷と六神
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1月のとある日、協会から正式な依頼があった。
【六氷透執行人の傍で円宙継の動向を探り、最悪の場合魔法律を執行せよ】
簡素に書かれた書状をチラリと見、俺はため息をついた。
『今更……協会のバカどもが動き始めたか…』
藤原「…ムーシン」
傍らで書類整理をしていた藤原 光──フジ── 一級書記官が、
不安そうに俺を見る。
……大方、リオの件だろうが……。
『案ずるな。私が何とかしてやる』
そう呟いて、俺は身支度をし始めた。
とにもかくにも、一度彼に会いに行かなければならない。
『ムーン、ヨシツネ、フジ。出掛けるぞ』
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