ブラッククローバー【破壊と創造の魔導師】
□弐提唱☆新入団員と水魔法
1ページ/10ページ
翌日。
朝からアジトの中をドタバタと走り回る音が聞こえてくる。
『んぁ……?
アスタとマグナか…?』
朝は低血圧な私は、のんびり寝てたんだけれど…
…うん、うるさくて目が覚めた。
『(まあ説明しつつ朝食もとるだろうから、先に食堂に行っておくか…)』
眠い目をこすりつつ、階段を一段ずつ降りていく。
食堂の扉を開けると、目に飛び込んでくるのは
朝から既に三本目のワインを飲むバネッサと、
モッチャリモッチャリと謎の効果音を響かせながら、
怒濤のごとくご飯をかき込んでいるチャーミー。
『おはよ、バネッサ。チャーミー』
バネッサ「あら、おはようフィオーネ。
貴女、朝は随分とゆっくりなのね」
既に酔っていてもおかしくない量を飲んでいるバネッサの目はほんのりトロンとしてはいるが、
魔(マナ)探知してみても揺れがないから酔っては居ないようだ。
『私、朝は低血圧で弱いから、いつもならルシアンが呼びに来るまで寝てるんだがね…。アスタとマグナのドタバタで起こされた…』
そう返せば「あらら…災難ね」と笑いながら、また一口ワインを飲むバネッサ。
……この人は、どのくらい飲んだら酔うんだろうか…。
→