OverLoad【四人の悪魔姫】
□第１話 終わりの始まり
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「…しかし、ユグドラシルが終わってしまうとは…。寂しいですね、レティさん」
……ここは、ルシャーン地下大聖堂11階層にある【円卓の間】。
私はここで、ユグドラシル最後の夜をギルドメイトのプロメテウスと共に過ごしていた。
─…ユグドラシル…。
それは、12年間プレイヤーに愛され続けてきたオンラインゲームである。
キャラメイクは幅広く、最初の頃に比べたら人種が大分増えた。
人間、骸骨"アンデット"、人狼、悪魔、天使、堕天使、蟲、吸血鬼"ヴァンパイア"、エルフ、ダークエルフ、魔神、鬼、スライム、鳥人"バードマン"、魚人…数え出したらキリがない。
『楽しかったですもんね、色々』
プロメテウスにそう返してから【泣き】のスタンプをひとつ打つ。
…VR対応だからほんと、その場にいるような感じに見えてしまう。
「レティさんなんて、このゲームで彼氏できたでしょ。
羨ましいのなんのwww」
そうコメントが来て、【爆笑】のスタンプ。
『いやいや。向こうは年上のサラリーマンですし、私とのことなんてお遊び感覚だと思いますよ？w
からかわれて、全力で否定するくらいですからねwww』
こちらも【爆笑】のスタンプで返す。
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