アルスラーン戦記【転生の花嫁姫】
□第 壱 撃☆パルス 敗北
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アルスラーンと会った日から3年たった夜〜
やけに夜鳴鳥がうるさかった。
『…』
タミューン「……」
ナルサス「…リリー。君たちにお客のようだぞ」
『…知っている。私のよく知る気配だ』
私はそう返してドアを開けた。
『久しいな……ヒューリン姉さん(笑)』
ヒューリン「あなたもちっとも変わらないわね…リリー(笑)」
従姉であるヒューリンが訪ねてきたのだ。ヒューリンが訪ねて来るなんて、余程のことがあった時しかないのに…。
ヒューリン「…戦があったわ。パルスは負けたわね」
『……そうか。…で、殿下は?』
ヒューリン「わからない。でも、うちの鷲が見守ってるから大丈夫のはずだから。ダリューンと共にいるようだけれど…」
『ならいい。はいれ』
アルス「…」
【粗茶を出す←】
ヒューリン「あら、ありがとう。
…リリー。いつの間に奴隷を三人も?」
『奴隷ではない、私の友だ。その単語、二度と言うな』
ヒューリン「あー、はいはい。分かった、分かった💧」
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