桜の町の女神さま
□プロローグ
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愛桜side
……俺はあの日……
確かに死んだはずだった。
同じ会社の同僚、心桜も一緒で……
後ろから来た通り魔に気付かずに…………
気配に気付くのが遅れて、
心桜が刺された。
傷は背後から心臓に向けて一突き……だったと思う。
元々空手を嗜んでいた俺は、
心桜が刺されたと気付くのと同時に
通り魔に蹴りかかった……。
……はずだったのに。
相手はそれをかわして、俺の喉元にナイフを突き立てた……。
激しい痛みが襲って、道に倒れ込んだ……
そこまでは覚えている。
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