六神魔法律相談事務所

□第2条 ヨイチとヨシツネ
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(ヨシツネside)


「多分、バレちゃったな……」


急ぎ足でヨイチとの約束の場所に向かいながら、ポツリと呟く。


ムーシンはああ見えて、寝てるときでも気配察知には鋭い。

そして、雰囲気から事情を察することも……。



「……ま、お許し出たし!
早くいこ♪」





こんなに急ぎ足になってるのは、ヨイチに会いたいからだと自分でもわかる。


ヨイチは確かに、軽いときもあるけど……。


それ以上に…。



「この世界に来て初めて、ムーシンたちと離れてる時に霊に襲われて……。
まだ自信がなくて札を出せなかった私を、その時助けてくれたのがヨイチなんだよね…」



転生トリップだったから……あれば確か、MSL時代か。
まだエンチューが元気だったとき……。

自分もまだ札を扱えなくて怖かっただろうに、私を助けてくれた。

ムヒョや先生のいるところまで一緒に逃げてくれた……。



「ヨイチに助けてもらえて……嬉しかったな…w」





ヨイチ「…俺がなんだって?」




「?!」






パッと顔をあげると、ヨイチがニシシと笑いながらこっちを向いている。




「ヨ、ヨイチ……!」


ヨイチ「そんなに驚くことないだろ〜?w
ヨシツネちゃん、何回声かけても気付かないからさ。ちょっと試しに真っ正面から声かけただけだぜ?w」








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