求めたものは
□０章
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私、葉隠 涼は至って普通の女子高生だ
好きな漫画はジョジョの奇妙な冒険
成績は中の上、得意教科は国語
趣味は読書とネットサーフィン(まぁもっぱら某動画投稿サイト)
勉強よりはゲームの攻略情報だとかアニメの内容のほうが記憶に残る
世間一般的にはオタク、に分類されるタイプの人間だ
今は夏休みということもあり、少しだけ遠くにある大きな本屋があるデパートに来ていた
「(あ、これだ)」
目当ての本を見つけてからも少し書店内をうろつく
私という人間を説明する要素に視力の低さと無表情という言葉を加えなくてはなるまい
持ち前の無表情に加え視力が悪いため、目を細めなくては遠くのものが見えない
そのため端から見れば相当近寄りがたいだろう
それでも一応自分的には人に歩み寄る気持ちはあるわけで、
高校に入学した初めの頃、すこしはっちゃけてみたら
クラスの全員から変人認定をいただくという大変不名誉な結果に終わってしまった、解せぬ
…思わぬ所で黒歴史を思い出しブルーな気分になってしまったので徘徊をやめ、会計を済ませて帰ることにする
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