求めたものは

□5章
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アヴドゥルとポルナレフの負傷も私に移し終わり、いよいよ船に乗り込む段になった

ポルナレフはそこで重く閉ざしていた口を開き、ジョセフにある質問をする

「まさかあなたの『左腕』は『右腕』ではあるまいな?」

そして妹を殺した男を探している、そいつは両腕とも右手なのだ、と続けた

その質問にジョセフは左手につけていた手袋を外し、50年前の名誉の負傷だ、と答えた

ポルナレフは非礼を詫び、妹が殺された時のこと、犯人の男の特徴を語り始める

そいつの死をもって償わせる、と固い意志を口に出し、
一年前DIOと出会い、仇の情報を得られるかも知れない、ということを餌に

肉の芽を埋め込まれ、私達を倒すことが正しいことなのだと信じこんでしまったのだと言った

そして、あんたたちと共にエジプトに行く、DIOを目指していけばきっと妹の仇に出会える、とそう締めくくった


…そこに、承太郎に写真を撮ってくれと話しかけたものの、
邪険にされた女性達を口説き始める切り替えの速さには呆れてしまったが

フードを目深に被り直し嘆息すると同じタイミングで承太郎も口癖を呟いていた




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