long+story

□3ーz職員室の憂鬱
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「stop talking!」
「ストパ炊きんぐ?」
「いや言ってないから。」
冷静に言うと、クラスはやっとしずかになってくれた。
「じゃ、授業始めるよ。」
そう、英語の授業を、ここ銀魂高校3ーzで•••••

∞職員室の憂鬱∞

相変わらず暑い日だった。今日は特に。
クーラーもなく、小さな扇風機が一人で頑張り続けているのだが暑い/
つい2日前にやって来て、イチャモンつけるのもなんだと思わなくもないが。
銀魂高校の変な制度により、教師なりたての私をいきなり教団にたたせるという異例のことをやってのけた校長曰わく、
「教師がたりんのじゃ、だれもやりたがらなくてのう。」
だそうだ。どんな学校だよオイ!
ため息しかでなかった。
こうして今3年z組での初めての授業をしているわけなのだ。

「えっと、皆さんこんにちは。新しく3年の英語担当になりました、姫川 涼(ヒメカワ スズ)です。これから約半年間、充実した日々にしていきましょう!」
何度も練習してきたセリフを笑顔で言う。よかった、かまなかった。
自己紹介のあとにおこった、軽い拍手に満足感をおぼえた。
「何か質問があったらどうぞ。」
そう言って、教室を見渡す。なぜか糖分とかかれた習字の掲示板。そんなことにきをとられていると、勢い良く手があがった。
「はい、どうぞ。」
「彼氏はいるアルか!?。」
定番。
「いやあ、いません。ただいま募集中です。」
軽く笑いがおこる。定番のやりとりに安心しきっていた私は甘かった。いや本当に。

「先生はマゾですよねィ?」
「はい?」

いや、ちょ、まて。なんだこの質問、なんで最近っから決め付けてんだこいつは。
栗色の髪の爽やかな青年から発っせられる、とんでもない言葉に動揺しまくって、慌てて答えた。
「あはは•••SでもMでもないよ••••」
そう答えるとつまらなそうにこっちをみて、先ほどからいじくっていた携帯に目を戻す。ナンジャこいつ。

その後に長髪の生徒が口を開いた。
「先生はキューティクルについてどう思いますか?」
「え、え?」
「キューティクル」
キューティクル!?何で今?てか、どうでもいいでしょう!
だが、答えないわけにもいかず。
「•••••え、うん、まあ、いいものだと思うよ•••」

つぎに手を挙げたのは、グラサン男子。
「先生、いいバイト知りません?」
「しりません」
キッパリという。
その後も変な質問があいついだ••••

「オメーラいい加減にしろ。」
30問目を答え終わった直後、後ろからけだるそうな声がしたので、驚いて振り返る。
銀八だ。
どうやら授業は終わっていたらしい。
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