short+story

□何年経っても変わらないやつが一番大人。
1ページ/2ページ



「「「カンパーイ!!!!!」」」

居酒屋の個室に響く声。
声の主は数十名の男女だった。

∞3ーz同窓会∞

「イヤ〜みなさん変わりませんね。」
仕事終わりなのか、スーツ姿の青年。
新八だ。
「え?お前ダレ?」
白衣姿の、30前半くらいの男が言う。
「あはは、イヤだな先生。僕ですよ。新八」
照れくさそうに笑う青年。
「いや、だって本体は?」
「イヤ本体ここオオオ!!!もうメガネキャラじゃねーんだよ!!」
みると、新八はメガネをしていない。
「童顔はまんまだな。」
おつまみを食べながら銀八がぼそっと言う。
「なんだよパッツァン、イメチェンアルか?彼女でもできたアルか?」
「うっ!」
新八は恥ずかしそうにうつむく。
その様子をみて全員が新八をみる。
「「マジでか!」」
「わりーかよオオオ!!」
声を荒げる新八。


「それより俺はおめーらに驚いたね。」
そういうと銀八は、神楽のほうを見てニヤリと笑う。神楽の隣に座っていた沖田がギクりとする。
沖田はTシャツにジーンズというラフな格好。神楽は膝までの、ピンク色のレースのワンピース姿で髪を下ろしている。
「まさかオメーらが結婚するなんてな。」
神楽の薬指についた指輪をチラッとみて銀八が意地悪く言う。
「うむ。いったいなにがあった?」
口を開いたのは桂だった。
全員の視線が2人に集まった。
「さ、サドがコクッテきたアル。」
顔を真っ赤にして神楽が沖田のほうをむく。
「•••••総悟が?」
近藤が目を丸くしてたずねる。
「••••そうでェ。なんかもんくありやすかィ。」
耳を真っ赤にして、そっぽをむきながら、いった。
「まあ、どうりで。女の子らしくなったのね神楽ちゃん。」
ウフフ。と笑いながらお妙がいう。たしかに神楽はかなり可愛い。
「んなことより、近藤さんだって変わったじゃないですか。」
そういって話をそらす沖田。
「え?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ