レモン茶葉夢畑
□焼きマシュマロ
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「え?なんで?丁度目の前にあったから?」
「違うよ、」
笑いながらカカシは私の口にマシュマロを放り込ませた。
「ムグッ!?」
「マシュマロってさ、焼くと暖かくなるだろ?それに、トロトロで更に甘くなる。」
確かにそうだが、それと何の関係があるのだろう?
考えている私を見てまた微笑む彼。
「そういうところが、名無しさんみたいなんだって。」
そう言うと、カカシは大きな手で私の頭を撫で、髪を掬い、毛先にキスをした。
顔が熱くなってくるのがわかる。
「あー、ねぇ、キスしていい?」
やめてよ、恥ずかしいなぁ。と思いながら私は彼の口付けを受け止めた。
カカシとの口付けは焼きマシュマロの味....と、珈琲の香りがした。
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