レモン茶葉夢畑

□焼きマシュマロ
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「カカシはさー、」
「ん?」
「なんか、コーヒーゼリーって感じするよね」
「............んん?」

私の言ったことに不思議な顔をして返事をするのは木の葉の里の上忍、はたけカカシ。
何故、こんな不思議な事を言ったのかと言うと
「あぁねー、名無しさん、お菓子雑誌なんか読んでたの?」
上からヒョイッと私が持っていた雑誌を彼はとりあげる。
「あ!!ちょ、返してよ!これからお菓子作るんだから!」
「え!?ホント?!」
しまった。つい口走ってそんなことを言ってしまい、後悔する。
「ねぇねぇ、何作るの?あ、俺あんまり甘いの駄目だからね?」
等と言いながらカカシが目を輝かせているので、
「わかったよ、何かお菓子作るね。」
と、約束してしまった。
でも、出来るだけ安く、美味しく済ませたい私はしばらく考えた。
その結果................



「....ねぇ?名無しさん?
「ん?なぁに?」
「あのぉさぁ?どうして....」

マシュマロなの?とでも言いたそうな顔をしながらカカシはフライパンの中を見る。
「焼きマシュマロ!美味しいよ?」
フンフンフーンと鼻歌を歌う私だが、カカシは何故か不満そうだ。
「もっと凝ったお菓子とか....いやぁ、なんかあるデショ?考えればさ....」

しかし、この焼きマシュマロ
低価格かつ美味しいのでとてもおすすめなのだ!
「ほらほらぁ!せっかく彼女さんが作ってあげたんだぜー?」
なんだか乗り気じゃないカカシの口に無理矢理マシュマロを突っ込む。
「ングッ!??あ、甘い。」
「でしょでしょ??」
カカシは焼きマシュマロが気に入ったらしくパクパクとマシュマロを口に放り込んでいく。
その姿がなんだか可愛らしく見えて自然と笑顔になる自分の顔。とても簡単なお菓子でも自分で作ったものを愛しく思っている相手に食べてもらえるというのは嬉しいものだ。
「んー、、、さっきさ、俺はコーヒーゼリーみたいだって名無しさん、言ったじゃない?」
「??うん、言ったけど?」
いきなりそんな事をカカシが言ってきたので不思議に思いながら返事を返すと
「んじゃ、名無しさんはこれみたいだ。」
そう言いながらカカシは目の前のマシュマロをつまんで見せた。
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