レモン茶葉夢畑

□何てことない学校生活
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「ヤッッッッヴッァッいってばよ!!」

ナルトはいつも通り、遅刻30分前に支度をする。
制服を着ながらオニギリを持ち、歯を磨きながら髪を整える。歯を磨き終わり、オニギリを食べようとしたらキッチンから母親のクシナに呼び止められた。
「ナルト!ちょっと待って!」
「んぁ?なんだってばよ!母ちゃん!俺は急いでんだって!」
「それはあんたが寝坊しなければ済むことでしょうが!」
そう言いながらクシナはナルトの目の前にバッと紙袋を突き出した。
「?なんだってばよ、これ。」
「これね、うちで作ったアップルパイなんだけど、あんたの学校に名無しさんさんっていない?」
いや、知らねってばよ。と言おうとしたが待てよ?と少し考え直した。
名無しさん、なんか聞いたことあるような........
「あ、もしや。苗字か!?」
「あ!そうそう!その子よ!その子!」
ナルトはいつも名無しさんのことを苗字で呼んでいたためすぐに名前が出てこなかったのだ。
「んじゃ、その子に渡しといてね♥」
「は!?何でだってばよ!?母ちゃんとあいつにどんな関係があるんだってば?」






「............いってくるってばよー。」


実は、クシナは最近お菓子教室に通っていてそこで名無しさんと知り合ったらしいのだ。で、2人で自分の作ったお菓子を交換しようと約束したのだがお菓子交換の日をクシナは勘違いしてしまい、今日作ってしまったということ。
「なぁにが〔んじゃあナルト!よろしくねー〕だってばよ!人使い荒すぎだろー!」
あと10分で遅刻してしまうので気分最悪だが急いだ。
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