レモン茶葉夢畑

□偽造夫婦ごっこ
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ここは生物室。

俺の名前はイギリス。絶賛工作中だ。

何の工作かって?生物の遺伝子系統のモデルだよ。

教科書についているキットで作れるんだぜ?

って、そんなことを俺は言いたいんじゃねぇ。

俺が言いたいのは隣のバカップルをどうにかして欲しいってことだ。

「あなたぁ、夕飯何がいい?♡」

「うん?名無しさんが作るやつなら何でもいいよ♡」

俺らのクラスで有名なバカップル、ロシアと名無しさん、こいつらの周りだけ♡が飛び交っている。

俺の席はこいつらの....というかロシアの隣だ。

うん。隣........のはずなんだけどよ、正確に今の状況を説明すっとな、俺の席に名無しさんが座ってんだ。だから俺はコイツの席にいるわけ。

「うふふ、あなた!今日の夕飯は鯖の味噌煮よ!」

「えー、僕、ボルシチが良かったんだけどなぁ、」

ボルシチ!?マイナーすぎるぜ!ロシアさんの家は!

「でも。君がせっかく作ってくれたからね。食べないわけないよね♡」

「!!あなた!大好きっ!」

おいおいおいおぉぉぉい!?

お二人さん何!何で抱き合ってんの!?

周りから物凄い目で見られてるが!?

「ふふふ、名無しさんは甘えんぼさんだなぁ」

ロシア....お前もなに乗ってんだよ。
 

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