book.

□奪い合い→和解
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「ねぇ、ハル。」

「おい、ハル」

「俺が先にハルに話し掛けたんだけど。」

「んなもん関係ねぇよ」

橘真琴と松岡凛はギャーギャーと言い合いをしている。その様子を子供だな、と呆れた瞳で事を観察する七瀬遙の様子があった。言い合いの末、遙に話が振られる。溜息を一つ零すと、一言。

「……うるさい。」

と告げて、台所へと鯖を焼きに移動してしまう。そんな彼の後ろ姿を満足の行かない顔をして二人は見つめる。遙は背中に視線を感じながら、エプロンを制服の上から羽織る。冷蔵庫から鯖を取り出して、ムスッ、とした顔の二人に「お前達も食べるのか?」と訊ねる。二人は「うん、貰うね」、「ああ、せっかく来たんだしな」と各々返事する。フライパンの上に鯖を乗せ、火を点ける。ジュー、と美味しそうな香りと共に音も鳴る。それを満足そうに見つめ早く焼けないか、とうずうずしている遙。居間で凛が真琴に話し掛ける。

「なあ、真琴」

「何?」

「ハル、襲おうぜ」

「は!?」

「うるせぇ、声がでけぇよ」

ハッと二人は遙の様子を伺うが、どうやら鯖に集中しているらしく、全く反応しない。ほっ、と二人が胸を撫で下ろし、話の続きを始める。

「襲うって…押そう、じゃなくて?」

「何で押さなきゃいけねぇんだよ。襲う、んだよ。」

「でも、」

言いかけた言葉を遮って

「じゃあ、お前はハルとセックスしたい、とか欲情したりとかしねぇんだな?」

凛の問いに真琴は真っ赤に頬を染め、うつむいてから「……あるよ」と答えた。
その様子を見た凛は、「じゃあ、決まりな」と告げた。

作戦は鯖を食べている時。奴が鯖に集中している時を狙い、手の動きを止める。…後は、臨機応変に。

というグタグダな作戦であったが、計画を立てていたら遙が来てしまう。後は、普通に過ごすだけ。

微妙な雰囲気を作り無言な二人の元に遙が鯖をお盆の上に乗せてやって来た。「…ほら、」と皿を凛と真琴の座っている席に置くと二人の様子を気にも留めず早速食べ始めてしまった。

凛が真琴に目配りをして合図を取ると、真琴もそれに応えて頷く。凛が遙の背後に回って両手首を掴んで動作を封じる。「…何、してんだ凛…」凛に集中している間に真琴は遙の制服からネクタイをほどき、そのまま手首を拘束した。

「おい、何してる…!?」

「お前が悪いんだぜ、俺達の気持ちを無視し続けた。」

「そうだよ、だからこれはお仕置き…かな?」

二人は口を揃えて笑うと、早速遙の制服のシャツのボタンを外していく。現れた遙の体。ごくり、と二人は唾を飲む。遙の胸の突起に唇を寄せて軽く舐めてやるだけで、ピクン、と反応して指で弄ると勃ち上がる。「あ、あッ…何して、ン…っ」と声を漏らしながら首をふるふる、と振って必死に抵抗している。

「ハル、ここ…勃ってる。」

「上だけで感じちまうのかよ?」

凛は遙のズボンのベルトに手を掛ける。遙は足をバタつかせ必死に抵抗するが、真琴が遙の突起を片方を口でしゃぶったり、舌でころころと転がしたりして、もう片方は指でつねったり、ぐり、と潰したりして刺激を与える為、力が入らずただ喘ぐだけになってしまい、ろくな抵抗も出来ぬまま一気に下着まで脱がされてしまい、自身が出てくる。それを凛は口に含みちろちろ、と先端部分を舐めてやれば「ああ…っ、だめっ」と上からの刺激と下からの刺激に喘ぐだけになってしまった。

「ん…、お前イきそ?」

こくこく、と頷く遙を満足そうに見た後凛は「イイぜ、出せよ」と射精を促した。その言葉を聞いて真琴も刺激を与えるのを速くする。「出、るっ………ああああっ!!」と声を上げて簡単に達してしまった。ぜぇぜぇ、と息をする遙にまた刺激が体を巡った。凛が後穴に指を入れて、少しずつ刺激を与え、奥へと突っ込んでいく。「んぁ…っ、り、んっだめぇっ」一度達したからか敏感なそこはだんだん大きくなって行く。凛に気を取られていて真琴の行動に気付かず、「ねぇ、ハル」と声を掛けてきた。

「…?」

「俺のこれ、ハルが処理してくれるよね」

にこ、と微笑みながらそれに似合わないくらい大きい真琴の自身が有無を言わさず遙の口の中へ入り込んだ。

「んむっ…!?んん」

後ろからの刺激に感じて、口でも奉仕をして…幼馴染みに犯される自分は今、どんな顔をしているのか…と遙は考えていた。それも束の間、下から勃起した凛の自身が宛てられ、そのまま一気に貫いて行く。

「んんっ、はぁっ…んっ」

真琴の自身を口に含んだまま喘ぐと、歯が自身にあたり、「んっ…」と真琴も声を上げた。
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