book.

□罪悪感。
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※友愛とは話が繋がってません。別ver.です。

***

俺は、二人を殺してしまった。一つの感情に任せて。「嫉妬」__人間の感情の中で一番恐ろしいもの。

俺を心配する部員の視線が逆に俺の心の中をえぐる。プールを見ると、泳ぐ二人の事が思い浮かぶ。

嗚呼、結局自由を奪ったのは俺の方だったんだ。凛とハルは好き合っていて…。今心の中にある感情は「後悔」と「罪悪感」の2つ。

きっと、学校のみんなは俺を「犯人」と気付いているだろう。渚も怜も江ちゃんも…。

嗚呼、どうして俺は…ハルの気持ちなら一番知ってるはずなのに、それなのに…。

また頭を悩ませる。

「消えてなくなりたい…」

口から出た一言にこれだ、と思い浮かぶ。

命を奪ったのだから、俺も命を捧げる。

居ても立ってもいられなくなり、俺は家を飛び出した。

海についた。まだ、あの時の恐怖は拭えないけど、怖い海の中に身を投げて少しでも罪の意識が薄くなるのなら…。

俺は足に重りを繋げて深い海に身を投げた______

少し、心が晴れるような気がしたのは一瞬だけで、やっぱりこの罪悪感は拭え無い。

苦しくなってくる。上に戻ろうとするけど体が重りで浮かない。そのまま、深い海の底へと沈んで行った。

Fin.

真琴ファンの皆様すみませんでした!
そして、マコちゃんも…ごめんなさい。
凛もハルちゃんも……みんな不憫で後味の悪い作品でしたが読んでくださりありがとうございました!

今度は、真琴を活躍させたいです←

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