短編

□彼はおいらの・・・
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ここは健太の実家。お姉さんたちはみんな出掛けていて、今はおいらと健太の2人きり。
久しぶりだから、まったりと恋人同士の甘い空気を楽しみたいのに・・・

「智ぃ〜」

「だからぁ、嫌って言ってるじゃん!」

はぁ・・・何でこいつはこんなに変態なんだろ。

「何でだよ〜!疲れた歌のお兄さんを癒してくれよっ!」
「やだ!なんでおいらが縛られなきゃいけないの!」
「何でって・・・俺もう限界なんだよ!智不足で枯れそうなの!だから縛らせて!そんでヤろう!」
「ばか!健太の変態!あほ!」
「うるさい!そんなに嫌なら無理矢理でもやる!」
「うわ・・・っ」

健太は素早い動きでおいらに抱きつくと、そのまま押し倒されてしまった。
つんつん頭が当たってくすぐったい。
と思ったら、おいらの首筋に鼻を擦り付けてきた。

「はぁ・・・智の匂い久しぶり」
「ちょっ、くすぐったい・・・っ」
「ん〜、やっぱ智って甘い匂いするよな。興奮する〜」

やばい。健太がますますがっちり抱きついてきた。身動きとれない・・・
てかこいつ興奮しすぎだろ!おいらの腹に当たってる!
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