*V6 Members of the seventh*

□名前で呼んで
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あれから数日経った頃、メンバー達はスタジオへと集まっていた。

新曲を出す為、振り付けの先生に呼び出されていたのだ。

先生は初めて名無しさんを見た時に、本当に女の子が入ったんだ、と驚いていた。

歌を聴き、振り付けを教えて貰い、メンバー達も踊っていく。名無しさんは飲み込みが早いのかすぐに覚えていった。

一通り踊った所で、一端休憩を入れる事にした。名無しさんは壁にもたれるようにして座った。

「お疲れ様。どう?ダンスは」

その声に顔を上げると、そこには井ノ原の姿があった。

「井ノ原さん」

「やだなー井ノ原さんなんて。好きに呼んで良いよ?他のメンバーも好きに呼んで良いし」

「そうそう。あ、敬語もなしだからねー?」

はい、どうぞ?と水を差し出しながら三宅が隣に腰かけてきた。

「三宅さ、」

「んじゃなくて?」

言葉を遮るように三宅がずいっと顔を近付けてくる。

「・・・け、健ちゃん」

「ん、よろしい」

ニコニコと笑いながら、三宅は頭を撫でた。それを見ていた井ノ原も、俺も呼んでー!なんて叫んでいる。
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